四月の永い夢【感想】3年前に亡くなった恋人から届いた一通の手紙が、止まった時間を動かして行く

こんばんは、asamiです。

久しぶりの更新になってしまいました😅
「レディ・プレイヤー・1」を公開初日に観に行く予定だったんだけど、いろいろあってテンション下がってしまい別の日に行くことにw

その代わりにというわけではないですが、たまたま応募したオンライン試写会が当選したのでそちらを観てみました!

 

 

予告動画

 

 

 

あらすじ

 

かつて音楽教師だった滝本初海(朝倉あき)は、3年前に教師を辞めてからは近所の蕎麦屋でアルバイトをする日々を送っていた。そんな時突然届いた一枚の手紙。差出人は3年前に亡くなった初海の恋人の母親(高橋恵子)からであった。それと同時に蕎麦屋の閉店、元教え子との偶然の再会、蕎麦屋によく来る青年との出会い、そしてずっと心に秘めたままだった秘密・・・初海の中で三年前から止まったままの時間が少しずつ動こうとしていた。

 

主な登場人物

 

滝本初海

 

3年前まで音楽教師をしていたが、恋人の死を経験し教師を辞めてしまう。その後は近所の蕎麦屋でアルバイトをしながら、なんでもない同じ毎日を過ごしている。

演じたのは朝倉あき。最近お亡くなりになられた高畑勲監督作品の「かぐや姫の物語」にてかぐや姫の声を担当したり、朝の連続テレビ小説「てっぱん」にも出演したりしています。

 

志熊藤太郎

 

初海が働く蕎麦屋の常連で、密かに初海に恋心を抱いている。近くの工場で、手ぬぐいのデザインをしている。

演じたのは三浦貴大。みなさんご存知、父は三浦友和、母は山口百恵です!ドラマや映画で幅広く活躍する実力派俳優さんです!

 

 

風間沓子

 

初海の亡くなった恋人の母親。息子の遺品を整理していた時に、パソコンの中に初海宛に書いた手紙を発見し、初海の元に送る。とても優しくて、初海のことを気にかけてくれる。

演じたのは高橋恵子。ベテラン女優さん!

 

 

風間幸男

 

初海の亡くなった恋人の父親。演じたのは志賀廣太郎。お父さんといったらこの人!って感じがしますw

 

村松楓

 

初海の教師時代の教え子。ある日映画館で偶然再会する。ジャスシンガーであるが、恋人から暴力を受けていて家出をし初海のアパートに転がり込んでくる。

演じたのは川崎ゆり子。演劇やモデルなどを得て、映画の出演も増えてきているみたいです。

 

 

作品について

 

 

脚本・監督を務めたのは中川龍太郎監督。詩人としても活動しています。
この監督、28歳という若さなんです!ビックリですね。

2014年の「愛の小さな歴史」、2015年には自身の体験に基づいた作品、「走れ、絶望に追いつかれない速さで」を東京国際映画祭で上映し史上初、最年少で2年連続入賞を果たしたすごい方です!

 

 

 

私は中川監督作品を観たのが今回が初めてなんですが、前作の「走れ、絶望に追いつかれない速さで」は、監督の親友の死がきっかけで作られた作品だそうで、簡単に言うと自分のために撮った作品です。

そして今回の「四月の永い夢」は、その親友の恋人の視点での物語になっています。監督の親友が亡くなって3年がたったことで、物語の設定でも恋人の死から3年となっているんですね。親友が亡くなってから、残された人間の周りで起きる新たな人間関係を描いた作品となっています。

監督の実体験をもとに描かれているので、とてもリアルに感じました。

 

ネタバレ含んだ感想

 

止まった時間が動き出すきっかけ

 

 

音楽教師だった初海。当時付き合っていた恋人の死がきっかけで教師を辞めてしまいます。それからは近所の蕎麦屋さんでアルバイトをする日々なんですが、居心地がいいからと言う理由でなんとなく働いている状態なんですよね。

また教師をやると3年前を思い出してしまうので、自分から遠ざけて自分の殻に閉じこもる初海。時間は完全に3年前から止まってしまっているんです。

でも、そんな状態でも何かがきっかけで止まった時間が動き出す時がきます。それが3年前に亡くなった恋人が初海に書いた手紙なんです。

恋人の母親・沓子がパソコンの整理をしていた時に発見し、それを初海に送ってきてくれたんですよね。

届いてもすぐ封を切らなかった初海だけど、それがきっかけでアルバイト先の蕎麦屋の閉店、蕎麦屋の常連だった藤太郎との出会い、教師の仕事の誘いや教え子との再会など、初海の周りでいろいろ起き始めるんです。

手紙の内容はラストで出てくるけど、時間が止まってしまった初海を前に進めるために送られてきたのかなって感じましたね。

 

前に進みたいけれど・・・

 

 

そんな感じで前に進むきっかけが舞い込んできているのだけれど、初海には誰にもずっと言えずにいる秘密があってなかなか前に進めないんです。

初海のことをずっと密かに想っていた藤太郎に、手ぬぐい製作工場を案内してもらった後の帰り道のこと。心がワクワクして1人音楽を聴きながら帰っていた初海。でも途中で我に返り音楽を聴くのを辞めてしまうんです。その時の初海の心境は、なんで私浮かれてるんだろう?っていう感じだったのかもしれない。それがすっごく切なかったです。

恋人がなぜ死んでしまったのかは明らかになっていないですが、亡くなった恋人に対する罪悪感のようなものがずっと初海の心にあったのかなぁって思いました。

 

 

朝倉あきさんの魅力

 

 

主人公の初海を演じた朝倉あきさん。過去には朝ドラ「てっぱん」に出演したり「かぐや姫の物語」でかぐや姫の声を担当したりといろんなところで活躍している女優さんなんですが、この人の雰囲気と声がとても素敵なんですよ!

中川監督は、親友の死後、何を観ても何も心に入ってこなかった時期があったそうなんですが、その時に「かぐや姫の物語」でかぐや姫の声を担当していた朝倉あきさんの声だけが唯一心に響いたといいます。それがきっかけで今作に朝倉あきさんを起用したというわけです。すごいですよね。でも納得できます!本当に素敵な声なんですよ。透明感があるというか・・・ずっと聴いていたい声なんですよね。ぜひ聴いていただきたい!

また、初海は人の前ではよく笑っていることが多いんだけど、ふとした瞬間に見せる影の部分。その見せ方がとても上手でした。観ていて本当に胸が締め付けられたなぁ。

 

個人評価

 

観終わった後に余韻が残る作品でした。自分に何かしら考えさせてくれるような作品が好きな自分にとって、とても良い作品だと感じました。初海と同じ経験はしたことないけれど、とても共感できる部分もあったので昔の恋愛を思い出させてくれる切ない映画でした。

また、桜と菜の花が同時に咲いている埼玉県北本市、富山県朝日町、東京都国立市などのロケ地や、沢山干してあるカラフルな手ぬぐいが風になびくシーンなど、とても綺麗でしたよ!

状況は違っても、何か迷っていてなかなか一歩前に進めない人などに観ていだたきたいですね!そういう状況の時って、なかなか周りを見ることができないですが、ちょっとした出来事も実は前に進むきっかけなんだと思います。そういう出来事を見逃さないようにしたいですね。

素敵な映画に出会えたこと、とても嬉しいです!
5月12日公開です!ぜひ観てみてください😊👏

 

あちゃみ
個人評価は4.0です!