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バッド・ジーニアス 危険な天才たち【ネタバレ感想】実話を元にした集団カンニング作戦!タイの教育事情もよくわかる!

こんばんは、asamiです。

今日ご紹介する映画は、

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

です!

9月22日公開の作品ですが、上映会場が少なすぎ!!!
あぁーレンタル待ちか・・・と思っていたのですが、今になってやっと近くの映画館で上映されたので観に行ってきました😀

天才的な頭脳の持ち主の主人公が、あの手この手を使って学生たちのカンニングの手助けをするという、スリル満点の映画となっております!

早速、ネタバレありの感想を書いていこうと思いまーす。

記事にはネタバレを含む項目がありますが、ネタバレするときは必ず注意書きがされていますので、目次を活用してくださいね!

 

バッド・ジーニアス

 

予告動画

あらすじ

父親と二人暮らしの女子高生・リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)は、小学校から成績は常にオールAで、中学校では首席という天才的な頭脳の持ち主であった。
裕福な家庭ではないがその頭の良さが認められ、進学校の特待奨学生として転入することに。
転入して間もなく、リンに話しかけてきたグレース(イッサヤー・ホースワン)と仲良くなると、勉強ができないグレースの家庭教師を頼まれる。
しかし、勉強を教えたにも関わらずテスト中に問題が解けないグレースを見たリンは、とっさの判断でカンニングの手助けをしグレースを助ける。
その話を聞きつけたグレースの彼氏・パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)は、リンにお金と引き換えにカンニングの手助けをするビジネスを持ちかけるのだった。

主な登場人物

 

リン(チュティモン・ジャンジャルーンスックジン)

 

子供の頃から天才的な頭脳を持つ高校生。
父親と二人暮らしで裕福ではないが、進学校に特待奨学生として転入することになる。

 

 

バンク(チャーノン・サンティナトーンクン)

 

リンと同じく天才的な頭脳の持ち主で、ライバル的な存在。
母親と二人暮らしでクリーニング屋を営んでいるが、お金がなく苦労している。

 

 

グレース(イッサヤー・ホースワン)

 

リンが転入して一番初めに声をかけてきた子。
裕福な家庭で育ち、明るくて可愛いが勉強は苦手・・・。
テストの時にリンにある方法で答えを教えてもらう。

 

 

パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)

 

グレースの彼氏。
裕福な家庭で育ったおぼっちゃま。
グレースからリンの話を聞き、お金と引き換えにカンニングの手助けをするビジネスをリンに持ちかける。

 

 

作品について

 

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」は、ナタウット・プーンピリヤ監督が手がけ、2017年にタイで公開されました。

監督は、タイのバンコク生まれ。
これまでに短編映画を制作しながらテレビCM監督としても活躍していました。
この映画のプロデューサー、ジラ・マクリン氏とワンリディー・ポンシティサック氏から、カンニング事件をモチーフにした映画の制作を持ちかけられ、リサーチや脚本などに1年以上かけて制作したそうです。

タイで上映されるやいなや大ヒットし、国内映画では2017年年間興行収入第1位を記録!
そして、タイのアカデミー賞と言われるスパンホン賞では最優秀脚本賞や編集賞など、史上最多12部門を受賞しています。
その他国外でも、映画賞を多数受賞!

学生たちの組織的なカンニングを描き、ラストまでハラハラドキドキが止まらない作品となっております!

観た感想

 

me

年間トップ10レベルのおもしろさ!!

 

めちゃくちゃおもしろかったです!!

天才女子高生のリンが、あの手この手を使って生徒たちのカンニングを手助けするシーンは、見つかるんじゃないかとハラハラドキドキしっぱなしでした。
なんか、スパイ映画とかオーシャンズ11を観ているような感じ!
カンニングする人ってこんなスリルを味わいながらやってるのか・・・私には無理だわーw

その他にもタイの格差社会や教育事情なども描かれていて、タイという国がどういう国なのかも勉強になりましたよ。

 

実話を元に制作

バッド・ジーニアス

 

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」は、実際にあったカンニング事件をモチーフに制作されています。

SATと呼ばれるアメリカ大学入学時に考慮される試験があるんですが、中国の会場で大規模な不正があり試験が無効になったというニュースを元に生み出したそうです。

映画の中に出てくる様々なカンニング方法は、韓国人受験者が時差を使って問題や答えを流出させた実際の出来事のみを題材にしています。
なので、すべてが実話ってわけではないですよ。

でも、時差を使ってカンニングっていう内容が一番嘘くさかったので、これが実際にあった出来事だって知った時にはビックリしました!

わざわざ他の国に飛んでまでしてすごいですよね・・・。笑

 

カンニングあれこれ(ネタバレあり)

バッド・ジーニアス

指の動きで答えを教える技

子供の頃から頭が良く、成績は中学から常にオールAという天才女子高生リンは、進学校へ特待奨学生として転入を果たします。

そこで一番最初に声をかけてきた生徒・グレースと仲良くなっていくのですが、勉強が苦手なグレースのために試験中に答えを消しゴムに書いて渡したことがカンニングを手助けしたきっかけとなります。

この時は、リンの右足の靴の中に答えを書いた消しゴムを入れて、後ろに座っているグレースに向けて蹴るというやり方。
試験はマークシート方式なので、消しゴムにAとかBとか書いていけばいいので結構楽ですよね。

 

me

まぁ、ありがちなやり方だな。

まぁね。
でもそこからカンニングは集団的な行為へと変わっていくんですよ。

カンニング希望者も増え、リンが次に考え出したカンニング方法は、“ピアノ・レッスン方式”
エリーゼのためになどの曲の指の動きを暗号化して、希望者に知らせるというもの。
親指から始まって小指で終わるのはBとかそんな感じ。
でも、全問それだと怪しまれるから、最初は自力で解いたりとか、何問かに1問は自力で解くという方法で怪しまれないようにしているんですよね。

me

リン、そういう悪知恵も働くのねー。

すごいですよ。
解き終わったリンが右手で指を弾き出すんですからw
どう見ても怪しいんだけど、まぁね・・・そこは映画ですからねw

でも、その方法ですら理解できないアホが1名いて、そのアホのせいでリンは大変なことになってしまいます😱

そして実際に起きた事件を題材とした、時差を利用したカンニング方法
これが一番すごかったです!

映画の中ではSATではなくSTICという試験なんですが、リンがシドニーの試験会場に行き先に試験を受けて、タイにいる希望者に答えをメールするというもの。

試験会場はカンニング防止を強化していて、スマホなども持ち込めないし怪しい動きもとれないので、タイの希望者にどうやって答えをメールするのか・・・スリリングな方法はぜひ実際に観てみてください😄

タイの格差社会と教育事情

バッド・ジーニアス

世の中金さえあればなんとかなると思っているやつら

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」では、スリリングなカンニングが描かれた他に、タイの格差社会や教育事情についても描かれていました。

主人公のリンと、ライバルのバンクは片親で裕福とは言えない家庭で暮らしているんですが、その反面カンニングを希望するグレースやパットたちは裕福な家庭で暮らしています。

なので、カンニングの手助けしてくれたら1科目1人3000バーツ(約1万円)あげるよ!なんて言われたら、リンからしたらすごく美味しい話なんですよね。
人数が増えれば増えるほど簡単にお金が入ってくるんですから。

みんなカンニングがしたくてリンに集まってくる・・・
リンの友達のグレースだって、一番の友達だと言うけれど結局はカンニングするために繋がっているようなもんだと思います。
呼び出す時は、”お金渡すから”っていう時点で、金で釣ってるもんね。

me

金持ちは金で人を利用するから嫌いだ

利用される方もアホだけどな・・・。笑

そして映画の中では、格差社会によって起こる教育事情についてもチラッと触れられていました。
進学校なのに、なんでバカがいっぱいいるのか・・・それは、親が子供にいい学校に入学させるために学校に賄賂を払っているからなんです。
中には、お金を払えば答案を見せてくれる教員もいるらしい・・・。
こんなことが、タイでは日常茶飯事になっていて、誰も指摘する状況じゃないくらい日常化してしまっているそうです・・・

リンも、親が賄賂を払っていることを知り学校に対して不信感が現れたことで、カンニングをすることにさらに火がついてしまいました。

学校も悪いことしてるなら、私もしても文句言われる筋合いないよね!的なね。

でも、日本でも裏口入学とか医大で点数操作していた問題とかあるので、人ごとではない感じはしますよね・・・。

 

カンニングを続けるのか辞めるのか(ネタバレ)

バッド・ジーニアス

真面目だったのにね・・・

カンニングの手助けをしていたリンとバンクですが、リンは父子家庭でバンクは母子家庭という複雑な環境で育ってきました。

リンの父親は、頭が良いリンのことを誇りに思っていて、お金は大変だけれど進学校へ入学させて留学もさせてあげたい!その一心で頑張ってきたんですよね。
そんな父親に対して嘘をつきながらカンニングを手助けするリンは、嘘がバレて父親を悲しませることを一番恐れていたことでしょう。

バンクの母親はクリーニング屋を営んでいるんですが、壊れてしまった洗濯機も修理に出すお金がなく、手洗いで汚れを落とすこともしばしば・・・。
そんな状態を見ているバンクは、母親のためにお金を稼いでクリーニング屋を新しくしたいと思い、カンニングに手を染めて、最終的にはハマってしまうんですよね。

カンニングを始めたのはリンなんだけど、痛い目を見て抜け出したのはリンのほうで、逆に抜け出せなくなってしまったのはバンクだったっていう結末も意外でした。

リンには、どんな時でもリンの味方でいてくれる父親の存在が大きかったんでしょうね。
ここ、泣けましたよー😭
やっぱりどこまでいっても親は子供を愛してくれているんだなって。いいお父さんでしたね。

でも、カンニングにハマってしまったバンクも、元はお金に苦労している母親のためにっていう思いだったと思うんですよね。

なので、お金に囚われてしまったという結末はとてもかわいそうでした。

 

個人評価は?

 

130分という少々長めの上映時間だったんですが、あっという間に終わってしまうくらいテンポが良かったです!
元CM監督だったからか、演出の仕方や音楽の使い方もとてもオシャレで飽きずに観られます。

スパイ映画を観る感覚で、ハラハラドキドキしながらぜひこのスリルを体感してみてください😆

me

個人評価は4.3です!

4 COMMENTS

Kamoko

タイの人口の大部分は、祖先がインドか中国から流れてきています。

中華系にお金持ちが多いんですよね。色白だからすぐわかる。

金持ちの親は、子供を甘やかすだけ甘やかしていて、高校や大学での海外留学は当たり前。
たいして勉強できなくても、賄賂でいい学校に入学するのも当たり前です。。

タイが熱心な仏教国であるのも、格差を作る原因です。。
目上の人を敬うことが仏教の教え。
なので、社会的地位が高い人を下のものが越すことが難しいです。
つまり、成り上がれないんです。

映画の中のリンは悪いことをしたと反省したようですが、実際のタイ社会なら、ヤバくなれば逃げるし、何をしてもそんなに自分が悪いとは思いません。。

常識やモラルが全く違うんです。。

もちろん、いい人もいっぱいいますけれど。

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asami

へぇー!中国系が多いんですね。
甘やかしていたら、絶対いい大人になれなそうですねー(^_^;)
賄賂が当たり前なのには驚きました。

仏教が影響しているのもビックリ。。
金持ち=目上の人になるんですね。
貧乏だから仕方ないって思うのが当たり前なのかもしれないですね。

ちょっとネタバレになってしまうかもなんですが、kamokoさんが言っているように反省しない人が一人いるんです。
だから、この話を聞いて納得しました!

すごく勉強になりました(^ ^)

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いごっそう612

4.3とは!?今までで一番じゃないっスか?
読んでて面白そうとは思ったけど、そこまでとは~!
実話も少し入ってるみたいだし、これは観なければ~。

返信する
asami

個人的にかなり高評価でした!
すっごい面白かったですよ(^ ^)
レンタルされたら是非観てみてください!

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