万引き家族【ネタバレ感想】犯罪でしかつながれなかった家族。実話?血の繋がりは?そこに絆はあったのか?

こんにちは!asamiです。

 

最近観た映画が溜まっているので、観た順番に記事を書こうと思っていたのですが、昨日公開になった話題作の記事を先に書きたいと思います!

 

 

 

 

予告動画

 

 

あらすじ

 

東京の高層マンションが建ち並ぶ一角にポツンと建つ古家。
そこでは、日雇い労働の父・柴田治(リリー・フランキー)とクリーニング屋で働く妻の信代(安藤サクラ)、2人の息子の祥太(城桧吏)、風俗店で働く信代の妹・亜紀(松岡茉優)、祖母の初枝(樹木希林)が5人で暮らしていた。
彼らは初枝に毎月振り込まれる年金を頼りに生活をしていて、足りない分は治と祥太が万引きをすることで補っていた。ある日の万引きの帰り道、治と祥太は団地の廊下に1人でいる小さな女の子(佐々木みゆ)を発見する。前にも女の子が1人でいるところを目撃していた治は、寒そうにしている女の子を家に連れて帰ることに。名前を聞くと「ゆり」と答えた少女は、体中に傷やあざがあることがわかった。ゆりをもとの家に帰そうと思っていた治と信代だったが、自分たちの家族として一緒に暮らしていくことを決意する。

 

主な登場人物

 

柴田治(リリー・フランキー)

 

日雇いの仕事をしている一方で、万引きの常習犯でもある。ある日の万引きの帰り道に、団地の廊下に1人でいた女の子を家に連れて帰って来てしまう。

 

 

 

柴田信代(安藤サクラ)

 

治の妻でクリーニング屋で働いている。子供の頃に虐待をされていた過去がある。治が連れて来たゆりをもとの家に連れて帰ろうとしていたが、ゆりの両親の状況を知りこのまま家族として一緒に暮らすことを決意する。

 

 

 

柴田祥太(城桧吏)

 

治と信代の息子。学校には行っておらず、治と一緒に万引きをするのが日課である。新しく家族になったゆりにも万引きの仕方を教えようとする。

 

 

 

柴田亜紀(松岡茉優)

 

信代の妹。高校生の格好をしてマジックミラー越しにお客さんの相手をするJK見学店で働いている。祖母の初枝にとても懐いている。

 

 

 

柴田初枝(樹木希林)

 

祖母。一家の家主である。毎月支給される年金で生活をし、その年金をみんながあてにしている。役所の人には、一人暮らしをしていると嘘をついている。

 

 

 

ゆり(佐々木みゆ)

 

とある団地に住む女の子。両親に虐待をされている。
ある日、団地の廊下に1人でいるところを通りかかった治と祥太に見つけられ保護される。体のいたるところに傷やアザがあり、家に帰りたそうにもしなかったため柴田家の新しい家族として一緒に暮らすことになる。

 

 

 

 

 

映画について

 

監督は、是枝裕和監督!

過去の作品には、柳楽優弥くんが第57回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した「誰も知らない」、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した「そして父になる」、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含め数々の賞を受賞した「三度目の殺人」などがあります!監督の作品は、めちゃくちゃ考えさせられる作品が多い!

 

 

 

 

 

そして、今回の「万引き家族」は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞しました!!日本映画では、今村昌平監督作品「うなぎ」以来21年ぶりの受賞だそうです!!おめでとうございます👏👏👏

 

観た感想

 

あちゃみ
とても悲しい人たちの悲しい物語。そんな感じでとても重かったです。。

 

観ていてとても複雑な気持ちになりました。めちゃくちゃ重いです。

是枝監督の作品って家族をテーマにした作品が多いけど、家族には血の繋がりが必要なのか?っていうテーマが多いですね。今回の作品もまさにそれなんだけど、「万引き家族」に対しては、血の繋がりがなくても家族と呼べる!って純粋に思えなかったんですよね。この家族には、絆なんて本当にあったのかな?って。絆はあったと言いたいんだけど、そうは思えないところもありました。

 

⚠以下、ネタバレありでまとめていきます。

 

実際にあった話?

 

 

 

この映画は、親の年金を当てにして生活している家族が、親の死亡届を出さずに年金を不正にもらって生活をする、高齢者所在不明問題を基に作られた作品です。作品の中にはその他にも、児童虐待、万引きという日常的にニュースで耳にする事件も取り入れているので、映画の話のことが身近で起きていてもおかしくないよなーって思えるような内容でした。

実際にタイムリーな話だと、虐待されて亡くなった女の子のニュースがありましたよね。本当にかわいそうです。そのニュースを見てからの鑑賞だったので、親に虐待されているゆりを見ているのがとても辛かったです。

 

家族の絆?お金の絆?(ネタバレあり)

 

 

この家族は誰1人として血の繋がりがありません。

 

映画のメインとなっているのは、虐待されている女の子「ゆり」を連れて帰り家族にするっていうところですが、ゆり以外の人物も同じような感じで家族になっていたようです。祥太と亜紀については家族になった経緯が描かれているのでわかるんだけど、経緯が描かれていない信代ももしかしたら初枝に拾われたんじゃないかな?って思いました。

名前もみんな偽名を使っています。息子の祥太は治の本名だったり、亜紀が風俗で使っている源氏名は実の妹の名前だったり。それぞれの偽名の由来については、ノベライズ本で詳しく描かれているみたいですね。それぞれがなりたかった人、なってほしい人の名前を付けている、そんな感じです。めちゃくちゃ深かったですよ。

 

 

血の繋がりがない人たちが、なぜ家族でいるのか?そこには家族の絆があったのか?というところですが、個人的な意見ですが絆はあったのかもしれないけれど、所詮はお金のため、生きていくために作られた絆だったのかなって思いました。

観ていると、家族の中に常に笑いがあったり、抱きしめたり大切なことを教えていたり・・・と、家族としての絆が描かれているようにも感じるんですが、その反面で生活していくために子供に万引きをさせていたり、万引きで捕まった祥太を見捨てて逃げようとしたり、年金を不正に受け取っていたりと、所詮治と信代が生きていくために祖母や子供を利用しているだけじゃないかと思ってしまいました。

血の繋がった親の元にいても幸せとは言えないし、かと言って万引きしながら生きている家族の元にいても幸せとは言えない・・・最終的に行き着く先は、自分を産んだ親に愛してもらえない子供がかわいそうだってこと。

 

子供は親がすべてなんだ(ネタバレあり)

 

 

この作品を観てすごく感じたことなんですが、子供って親から教えられたことをそのまま吸収していくんだなと改めて実感しました。

店頭に並んでいる商品は、”まだ誰のものでもない”から盗ってもいいと治に教えてもらった祥太は、その言葉をそのまま吸収して育ったため万引きが悪いことだとは思っていないんですよね。だから、抵抗なくゆりにも万引きのやり方を教えていたりしたし。

治は、祥太に教えられることは万引きくらいしかないと言っていた点から、おそらく治も親と一緒にさせられていたのかもしれないですね。

母親に”洋服を買ってもらったら叩かれる”と思っているゆり。
信代がゆりのために水着を選んであげていた時に、「買ったら叩くの?」と聞くゆりがとてもかわいそうでした😢

子供って親がすべてなんですよ。
親がしたこと、話したこと、すべてを吸収して育つんです。たとえそれが悪いことだったとしても。虐待された子は、親になったら同じことをしてしまうとかよく言いますが、自分が、もしくは誰かが途中でそれは間違っていると気づかせてあげないと悲劇はまた繰り返されるということですね。

 

でも、その背景には格差社会や貧困などがあるので、そこを良くしていかないと意味がないのかもしれないですね。

 

個人評価は?

 

この映画は、上映される前から賛否両論あって結構話題になってましたよね。犯罪をしている家族のお話だから仕方ないけど。なので、観る前から抵抗がある方も多いのでは?

個人的には沢山の人に観てもらいたいと思いました。今日本で起きている問題に目を向けてほしいです。観る前からあーだこーだ言ってないで、観てから言ってほしい。

ラストは監督お決まりの、観た人に委ねる終わり方になっているので、あのラストの先はどうなったのか?とモヤモヤすること間違いなし!良い方向に行ってくれるといいなぁ・・・

演技派の役者さんたちが勢ぞろいで、どの人の演技もすばらしかったです!ちょい役で池松壮亮とか!笑
特に安藤サクラさんの演技はやばいですね!

音楽に関しても、不安になるような音を使っていたりと耳に残りましたねー。

 

気になった人はぜひ、観てみてください!

 

あちゃみ
個人評価は4.0です!