今日ご紹介する映画は「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」です!
これ、観たかったんですよ。
近くの映画館で上映されなかったので、レンタル開始を心待ちにしていました!
それでは早速感想を書いていきます。
この記事にはネタバレを含む項目があります。
気になる方は、目次をご利用ください。
予告動画
あらすじ
6歳のムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)は母親のヘイリー(ブリア・ヴィネイト)と2人で、フロリダ・ディズニー・ワールドのそばにある格安モーテル、マジック・キャッスルに滞在していた。
ムーニーは同じモーテルに滞在しているお友達のスクーティ(クリストファー・リヴェラ)や、最近出会ったお友達ジャンシー(ヴァレリア・コット)といつも一緒に楽しく遊んでいる。
しかし、シングルマザーで職なしのヘイリーにとっては、とても厳しい現実であった。
ある日、いつものように遊びに出かけたムーニーたちは、とんでもない事件を起こしてしまう。
その事件がきっかけで、ムーニーとヘイリーにさらなる厳しい現実が迫ろうとしていた。
主な登場人物
ムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)
元気いっぱいな6歳の女の子。
母親のヘイリーと2人でフロリダにある格安モーテルに滞在している。
友達と外で毎日楽しく遊んでいる。
ヘイリー(ブリア・ヴィネイト)
ムーニーの母親。
フロリダの格安モーテルに滞在している。
シングルマザーで仕事もしていない。
ボビー(ウィレム・デフォー)
ヘイリーとムーニーが滞在している格安モーテル「マジック・キャッスル」の管理人。
問題を起こしてばかりの2人に手を焼きながらも見守っている。
ジャンシー(ヴァレリア・コット)
ムーニーが滞在しているモーテルの近くに滞在している女の子。
ムーニーのいたずらがきっかけで仲良くなる。
スクーティ(クリストファー・リヴェラ)
ムーニーと同じモーテルに滞在している男の子。
いつもムーニーと遊んでいる。
悪いこと大好きな問題児。
作品について
「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」は、アメリカの貧困層の人たちを描いた映画です。
カラフルな建物や子供たちの目線で描かれているし、コメディー要素も含まれていたりするので明るい雰囲気ではあるんですが、実際はとても深刻な問題を描いています。
監督はショーン・ベイカー監督。
これまでにも様々な国の問題をテーマに映画を製作してきた監督さんです。
2015年には、ロサンゼルスの下町に暮らすセクシュアル・マイノリティーたちを描いたストーリーを全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」が注目を浴び、数々の映画賞を受賞しました。
そして今回の「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」では35mmフィルムカメラで撮影し、とてもカラフルでポップな印象の作品に仕上がっていました。
観た感想
me
子供にもイライラ・・・。
この映画、アメリカでも日本でもすごく評価高いんですよね。
公開された当時も結構話題になっていたので期待していたんですが、自分にはあまり合わなかったみたいです・・・。
とにかく母親ヘイリーにイライラしっぱなしでした。
そして、そんな母親が育てた子供ムーニーに対してもイライラすることが多々あって・・・。
子供だから許される範囲を超えているいたずらや、ダメな母親に何も共感ができませんでした。
そして極め付けは、賛否両論のラストね。
私はダメでしたわー。
は???
でしたw
フロリダ・プロジェクトとは?
題名の「フロリダ・プロジェクト」。
ディズニー・ワールドの開発段階での名称だったんだそうですが、別の意味にもとることができます。
“プロジェクト”は、直訳すると計画とか課題なので、フロリダの計画とかそんな風に訳せるんですが、この映画でいう”プロジェクト”とは、アメリカの低所得者が住む公共団地のことを意味しています。
なのでフロリダ・プロジェクトとは、フロリダの低所得者公共団地という意味でもあるんです。
あまり良い場所ではありません。
「あそこはプロジェクトだから近づくな」と言ったりする、スラム街のような危ない場所なんです。
映画の中で登場するモーテル「マジック・キャッスル」は、実際に存在するモーテルで、本当にフロリダ・ディズニー・ワールドの近くにあります。
そして、映画の内容と同じように、夢の国の隣で低所得者たちが滞在しているということが実際に起きているんです。
なので「フロリダ・プロジェクト」は、低所得者たちを描いたドキュメンタリー映画のようなものなのかもしれません。
母親のダメっぷり(ネタバレあり)
私が終始イライラしていた母親のヘイリー。
髪は緑色で服装も露出多めの、いかにもアホっぽい見た目なんですが、言葉遣いややること全てがイかれています。
訳あっての低所得者なのはわかるよ。
わかるんだけど、なんでちゃんと仕事しないの?
映画の中では職探しに行っているシーンが一瞬あった気がしたけど、あなたにあった職はありませんって言われて終わる。
そんな感じなのでモーテルの宿泊料も滞納するのもしょっちゅう。
食べ物は、友達が働くレストランから分けてもらったり、定期的に来る食料分配車から貰ってきたり・・・。
偽物の香水を安く買いつけては観光客に転売したり、チケットを騙して売ったりしてその日食べていくお金を稼ぐ日々なんです。
そして挙げ句の果てには体を売ります・・・ほんと呆れます。
何かちゃんとした職につけない原因でもあるんでしょうか?
同じモーテルに滞在している人たちはちゃんと働いているのに。
ただ本人にちゃんと働く気がないからだとしたら、本当に許せません。
レビューの中には、それでも子供に対して愛があって素晴らしい母親だとか言っている人もいたんですが、たとえそんな厳しい状況の中で自分の子供に対して虐待もせず笑顔で優しい母親でいたとしても、ちゃんとしようとしない母親を私はどうしても許せませんでした。
虐待とかしなかったところは唯一の救いだったけれどね。
子供がかわいそう(ネタバレあり)
レストランで大きなゲップを出して遊んでいます・・・
母親にイライラしたあとは、その子供にもイライラしました。
母親があんなんでは、子供もそうなってしまうよな・・・という感じです。
子供は可愛いのはわかります。
子供は元気に走り回るのがとりえなのもわかります。
でも、場所をわきまえてくれ・・・・。
個人的にダメなんです・・・そういうどこでも構わず走り回ったり騒いだりする子供が。
それを注意しない親も生理的に受け付けなくて。
その行動が行き過ぎて、ムーニーは友達のスクーティとジャンシー3人で廃墟に火まで付けてしまいますからね・・・。
すべてにおいて、許せる範囲を超えているんです。
言葉遣いも母親そっくりで汚い言葉を連発するし。
それを演じた子役の子はすごいと思ったんですが、イライラを超えてこんな母親に育てられてかわいそうだなって思ってしまいました。
でも、自分も子供目線になって観てみると、いたずらして楽しい気持ちはわからなくもない。笑
子供目線に隠れた危険
「フロリダ・プロジェクト」は、撮影のほとんどが子供の目線で撮られています。
子供の目線で見たカラフルな建物やお化け屋敷のような廃墟、子供目線で見た大人たちのやりとりなど。
毎日遊びに出かけるのがワクワクして楽しいのがすごく伝わってきます。
でも、そんなシーンも別の角度から見ると危険が近くにたくさんあることがわかるんです。
まず、ムーニーが住んでいる場所自体が”プロジェクト”とよばれる危険な場所。
そして、近くには子供を狙った変態もいるし、廃墟だってすごく危ない場所ですよね。
カラフルでポップな映像の中にチラチラと見え隠れする危険が、時々恐怖に感じました。
それなのに放ったらかしにしている母親が信じられない。
呆れながらも心配してくれる管理人のボビーの優しさには感動しましたね。
賛否両論のラスト
いいところだったのに・・・
観た人で完全にわかれるこのラスト。
いいところで
は???
ってなりました。
個人的にはすごくいいところだったんですよ。
これからムーニーはどうなっちゃうの?って。
それなのにいきなりカメラが安っぽくなって、ホームページにも書いてある通りの
誰も観たことのないマジカルエンド
が始まっちゃうんです・・・。
このラストの部分だけiPhoneで撮影したらしいですよ。
しかもラストシーンの撮影場所がディズニー・ワールドだったんですが、無許可での撮影だったらしい・・・。
そのままエンドロールが流れてきて、
は???(2回目)
でした。
なんであんなラストにしたのかなぁ。
途中で作るの疲れちゃったのかな・・・笑
個人的にはないなぁって感じでしたね。
でも、良かったって言っている人もたくさんいるので、受け取り方っていろいろあっておもしろいなぁと感じた所存でございます。笑
とにかく、子供目線なんだと言い聞かせて観たほうがいいかも。
個人評価は?
扱っているテーマとしてはすごくいいと思うし好きなんですが、登場人物に何も共感ができなくて、個人的にはそこまで合いませんでした。
逆に大人目線で、母親ヘイリーの過去が知りたいなぁ。笑
賛否両論だと思いますが、気になった人は是非観てみてね!
me
ウィレム・デフォーが出てるんですね、けっこう好きな俳優さんです。
読んでみると、僕もasamiさんと同じようなところで、この映画に共感できそうにない気がします。
最近レンタル店にもあまり行って無いので、こういうレンタル記事参考になります。
ウィレム・デフォーはすごくいい役でした。
お父さんみたい(;_;)
これは共感できませんでしたねー、、、なんせモンスターレベルの母親ですから。。
近くにいたら関わらないように逃げます。。
いごっそうさんにはせび、親目線で観てもらいたいですー(^ ^)
この映画のレビューのほとんどが「共感できない!」だったので、asamiさんの記事読んでも納得です。
日本人の常識からすれば、そんな母子に嫌悪感を覚えるのは当然でしょう。
アメリカの状況を考えれば、”そんな人たちの一場面”という感じかな?
タイなんて、その親子みたいな人だらけと言っても過言ではないです(笑)
タイ人従業員の受け入れられない考え方や行動に我慢できず、精神を病む日本人出向社員がたくさんいますよ。
「そういうことしちゃダメ。言っちゃダメ。」と教育されてないと、そんな人間になっちゃうんでしょうね…(-_-;)
かなりイライラしました(−_−#)
日本がちゃんとしすぎなんですかね?
うわー、、、私タイに行ったら精神病みますわぁ、、、
それが普通という環境にいたら、全然平気なんでしょうね、、、
すごいな。
貧困の連鎖がなぜ無くならないのか、ここまで思慮と想像力に欠けた人たちの感想が多いのに驚かされます。
「なんでちゃんと仕事しないの?」
「挙げ句の果てには体を売ります・・・ほんと呆れます」
・・・二の句が継げない。
コメントありがとうございます。
思考と想像力が欠けていてすみませんでした(^^;;
この映画、賛否両論ハッキリ分かれる作品ですが、私はあまり良いと感じなくて個人的に作品の流れや内容があまり心に響きませんでした。。
なのでこんな感想になってしまったのかもしれません。
貴重なコメントありがとうございました。
もう少し勉強します。