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マンチェスター・バイ・ザ・シー【ネタバレ感想】辛い過去を背負った主人公の苦悩

こんばんはーasamiです!

さて、今回感想を書く映画は、今年5月くらいに映画館で上映されていた時に観ることができなかった作品で、レンタル開始されるのを心待ちにしていた

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

です。

 

ATTENTION

この記事にはネタバレを含む項目がありますので、気になる人は目次をご利用ください。

予告動画

あらすじ

 

アメリカのボストン郊外で便利屋として働いているリー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)の元に一本の電話が入る。
故郷であるマンチェスター・バイ・ザ・シーにいる兄のジョー(カイル・チャンドラー)が倒れてたという知らせだった。
知らせを受け急いで車を走らせたリーだったが、兄は病院に到着した時にはすでに息を引き取っていた。
医師と話をし、ジョーの息子でリーにとっては甥であるパトリック(ルーカス・ヘッジズ)にもジョーの死を伝えなければならないと、ホッケーの練習をしているパトリックの元へと向かう。
昔住んでいた馴染みのある街並みを見ながら運転していると、家族や仲間たちと過ごした思い出が蘇ってくるが、リーはある悲劇が起きたことで二度とこの町に戻らないと決めていた。
しかし、兄は遺言にリーをパトリックの後見人になるように指名されたことで、この辛い過去と向き合わなければならなくなる。
リーはなぜこの町を出て行ったのか。
そして、過去に何が起きていたのか・・・

登場人物

 

リー(ケイシー・アフレック)

アメリカ、ボストン郊外で働く便利屋。
性格は短気で口が悪く一匹狼である。
故郷であるマンチェスター・バイ・ザ・シーには妻と3人の子供たちと暮らしていたが、ある日起きた悲劇によってこの町にいることに耐えられなくなり出ていくことに。
しかし、兄の死によってまたこの町に引き戻されることになる。

 

ランディ(ミシェル・ウィリアムズ)

リーの元妻。
リーとの間に2人の娘とまだ赤ちゃんの息子がいた。
家族は幸せに暮らしていたが、ある日起きた悲劇によってリーに対し辛く当たり離婚してしまう。
今は新しい夫との間に子供を身ごもっている。

 

 

ジョー(カイル・チャンドラー)

リーの実兄。
心臓の病で体調はあまり良くなかったのだが、ある日突然心筋梗塞で亡くなってしまう。
妻とは別れてしまったため、一人息子のパトリックと暮らしていた。
そんなパトリックのこれからのことを考えて、死ぬ前に遺言状を書いていた。
その遺言によって今回の物語が始まっていく。

 

パトリック(ルーカス・ヘッジズ)

ジョーの一人息子。
思春期真っ盛りなのでとても難しい年頃なのだが、母親に捨てられ父親も突然亡くなってしまい更に感情のコントロールができなくなっている。
アイスホッケーやバンドをしながら、2人の彼女と付き合っているという一面もある。

 

こちらにも出演しています!

 

ジョージ(C.J.ウィルソン)

チャンドラー家の友人。
何かあったら力になってくれるとても親切な人。
ジョーの死によって戻って来たリーのことを影ながら心配してくれている。

 

エリーズ(グレッチェン・モル)

ジョーの元妻。
おそらく精神的に不安定で、ジョーの病気が悪化すると耐えられなくなり出て行ってしまう。
今は新しい夫と幸せに暮らしているが、時々パトリックとメールのやり取りをしている。

プロデューサーはこの人!

 

この映画のプロデューサーを務めたのは、私の大好きなマット・デイモン!!
デイモンはケイシー・アフレックの兄であるベン・アフレックと仲良しなのは知っていたんだけれど、ケイシー・アフレックとは幼い頃からの親友なんだって。
当初はプロデュース・監督・主演をマット・デイモンが務める予定だったんだけれど、スケジュールの影響により監督をケネス・ローガンが、主演をケイシー・アフレックが務めることになったという流れ。
個人的には大好きなマット・デイモンが主演のほうも観てみたかったけれど、ケイシー・アフレックの演技を観て、これで良かったと思いました。

 

観た感想

 

me

静かながらも重く考えさせられた

 

終始静かに流れていく映画で、マンチェスター・バイ・ザ・シーの綺麗な風景や街並みもとても素敵でした。
でも、とても重かった。
過去の辛い出来事に加え、兄の死、甥のパトリックこと、様々なことを背負っていくことになった主人公のリーは、これからどういう選択をしていくのか、そしてほんの少しずつだけれど変化していく心を描いています。
それを、楽しかった頃の映像を加えながら表現していくので、天国から地獄になるということはまさにこういうことかと思い知らされます。
てか、マンチェスター・バイ・ザ・シーっていう名前が本当にある町の名前だっていうことにビックリした!

 

過去に起きた悲劇とは(ネタバレあり)

 

 

マンチェスター・バイ・ザ・シーで妻のランディと3人の子供たち、そして沢山の仲間たちと楽しく幸せに暮らしていたリーが、何故故郷を離れて孤独に暮らすことを選んだのか・・・。
実は、過去に起きた壮絶な出来事がきっかけでした。

その出来事が起きた時、リーの家にはリーの友達が沢山来ていてみんなでお酒を飲みながら楽しくワイワイしていたんだけれど、あまりにも騒がしいもんだから寝ていたランディが起きてきてうるさいから帰ってくれとブチギレたんですよ。
そんな感じで友達もみんな帰ることに。

しばらくしてリーはほろ酔いのままコンビニへ歩いて買いに出かけます。
歩いていくとちょっと時間がかかる距離でした。
帰り道、自宅の近くに差し掛かると何か異変を感じたリー。

家に戻ると、なんと家が燃えていたんです。

消防隊が来て消火活動をしていたんだけれど、ランディが泣き叫んで家に入ろうとしていました。
眠っていた子供たちがまだ家の中にいたんです。
でも炎が強すぎて中に入ることができず・・・
リーはその光景をただ見ているだけで、結局子供たちはそのまま亡くなってしまったんです。
火事の原因は、コンビニへ出かける前に暖炉に薪を焚べて柵をかけ忘れたこと。
薪が崩れ落ちて暖炉の外に出てしまったことが原因だったんです。

もう絶望的ですよね・・・。
一瞬で子供が3人もいなくなるなんて。
ランディもものすごくショックを受けてリーを攻めまくって、リーは別れて町を出る決断を下したってわけです。

 

ジョーの遺言によって変わりはじめる未来(ネタバレあり)

 

 

リーの実兄であるジョーは昔からリーと仲がよく、ジョーの息子であるパトリックも含めて3人で船に乗って遊んだりする仲だったので、ジョーはあの悲劇が起きてからのリーのことをすごく気にかけていたんでしょうね。
リーに内緒でパトリックの後見人になるようにという遺言を出していたんです。
遺言を受けた弁護士さんも、リーが知らないことにビックリしてるっていう状態でした。

パトリックはパトリックでちょっと難しい年頃の子だし、母親が出て行ってしまったという複雑な環境で育っているせいか、2人の女の子と付き合っていたり母性を求めているのかなぁって思う。
そんなパトリックの後見人にと言われたリー。
辛い過去が残るこの町に戻らないと決めていたのに・・・。
最初は後見人になることを拒否していたんだけれど、パトリックと一緒に過ごすうちにほんの少しずつだけれど、お互いが変化していくんだよね。

町を歩けばリーの噂話が沢山だし、ジョーの死を聞いて電話をして来た元妻のランディには、新しい夫とお腹には子供もいたり・・・。
辛い過去に縛られたままなのはリーだけなんだよね。
あえてそういう道を選んだのかもしれないけれど、そんな状態なのにこの町でパトリックのためにそばにいようとする姿を見ていて本当に居た堪れない気持ちになりました。
リーは最終的にどういう選択をしたのでしょうか。

 

キャッチコピーがダイレクトに伝わってくる

 

 

「癒えない傷も、忘れられない痛みも。その心ごと、生きていく。」

 

まさにこれでした。
過去は変えられないし、その痛みも忘れられるものではない。
それでも明日は来るから生きるしかない。
立ち直れなくても生きていこうとする姿がとても印象的でした。
絶望的ではなく、未来は少しずつ明るくなっていくのかなっていうラストもとても良かったです。

実はこの映画は終始重いというわけではなく、時々クスッと笑ってしまうようなやり取りもあるんですよね。
絶望的な中でも、毎日を生きていけばどこかにはユーモアが隠れていたりするもんなんだなっていうシーンが、とてもリアルだなぁって思いました。

亡くなった幼い子供たちはもう帰ってこないのに、この映画を観て感動したというのはおかしいとか、そういう意見もあるみたいですが、リーだってそれはわかりきっていることで、その辛さごと生きていこうとしているだけなんです。
それでも生きるしかないんですよ。
いろんな考えがありますが、生きようとしている姿に涙することって普通だと思います!

映画を観るまでは、最後までどんより暗い映画なのかと思っていたんですが、観終わった後のどこかちょっと温かい気持ちになったのは意外だったなぁ。
人間ってとても強い!

とても静かな作品ですが、人生について考えることができるので、観る価値がある作品だと思います。
気になった人は是非観てみてくださいね!

8 COMMENTS

kamoko

この映画、予告を見た時からすごく気になったんですよね。

演技力のあるキャストが揃ってますね。
気になりすぎて、ストーリーのネタバレ確認済みだったんですけど、それでも見たい(^_^)

重い映画もたまにはいいですね。

マットが好きなら、『マイティ・ソー バトルロイヤル』も見なきゃ~(^_^;)
見ました?

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asami

現実にこんなことが起きたらと考えると、本当に救いようがないと思ってしまうような内容ですが、ちょっとユーモアな部分もあって不思議映画でした!
ぜひ、見てみてください(*^▽^*)

バトルロイヤル見てないですー!え?マット出てるんですか!?!?

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asami

えええ!!知らなかったですΣ(・□・;)
見たいーーー!!!でも、マーベル作品全く見ていないから見れないーーー(T ^ T)笑

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いごっそう612

お疲れっす!この映画ブロガー仲間の方も絶賛してましたね~。
凄く良い映画だから借りた方が良いと言われました。

しかし、今月まだ先月のレンタルの分の記事全部書いてないから、借りてないんすよね。
最近SEOをまた勉強してるし、忙しいっす

wordpressのカスタマイズ難しいけど楽しいですよね。
最近大失敗してPV半分くらいになっちゃってるので、何とか元の位置まで戻したいっす(-_-;)

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asami

とてもいい映画でしたよー☆
もし、余裕ができたら見てみてください(*^▽^*)

逆に沢山レンタルしてて羨ましいですよー!
そうなんですかぁ。。いごっそうさんのブログめっちゃ見やすくて前のデザインより好きですけど、そんなに数字に変化が出てしまうんですね。。(;゜0゜)
勉強、私も参加したいくらいです。笑

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mot

こんばんは〜(^^)
決してキレイに片付かず、でも希望を感じる終わり方がいいですよね〜。
そして役者さんがみんな素晴らしいこと(^-^)

今年のベストテンに入りそうです。

返信する
asami

最後どういう道を選ぶのかと思っていましたが、やはりリーにはこの町は辛いんだなぁって、でも前に進もうと変わったラストでとても良かったですよね!

役者さんみなさん素敵でした!見て良かったです(*´∀`*)

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