ただ今のんびり運営中

映画 「来る」【ネタバレあり感想】岡田准一主演!あれが来る!原作小説との違いは?

来る

こんにちは、asamiです!

今日は公開を楽しみにしていたこちら、

「来る」

ネタバレあり感想を書いていこうと思います!

「告白」の中島哲也監督の最新作、そして岡田准一主演。
狂っているような予告編を観た時からずっと公開を楽しみにしていました。

あまりにも楽しみすぎて、原作小説まで買って読んじゃいましたよw
うーん。。映画は原作とは結構違うような気がしてなりません・・・w

ってことで、感想と原作小説との比較もしていこうと思っています!

ネタバレが気になる方は、目次をご利用ください!

 

来る

 

予告動画

あらすじ

オカルトライターの野崎和浩(岡田准一)のもとに、とある相談者が現れる。
相談者の名前は田原秀樹(妻夫木聡)。
妻の香奈(黒木華)と一人娘の知紗の三人で暮らしているが、最近身の回りで怪奇的な現象が起きているらしく、妻と娘を守るために野崎を訪ねてきたというのだ。
話を聞いた野崎は、霊媒師でギャバ嬢の比嘉真琴(小松菜奈)に声をかけ、田原の周りで起きている現象を調査することに。
調べていくと怪奇現象を起こしている「何か」は、想像以上に強い力を持っていることがわかり、さらには田原の生まれ育った場所で言い伝えられている、とある化け物ではないかということが判明する。
人の声を真似てやってくる「あれ」。
そして逃げれば逃げるほど知恵をつけてやってくる「あれ」を、止めることはできるのだろうか?

主な登場人物

 

野崎和浩(岡田准一)

オカルトライター。
ある日、自分の周りで怪奇現象が起きているという相談を受け調査を始める。

 

 

田原秀樹(妻夫木聡)

野崎のもとを訪ねた相談者。
妻と幼い一人娘がいる、自称イクメンパパ。
最近身の回りで怪奇現象が起きているという。

 

 

田原香奈(黒木華)

秀樹の妻。
一人娘の知紗の育児に追われ、精神的に疲れ切っている。

 

 

出演作品

比嘉真琴(小松菜奈)

キャバ嬢だが霊媒師でもある。
野崎に声をかけられ、田原の周りで起きていることを調査する。

 

 

出演作品

比嘉琴子(松たか子)

どんな悪霊でも退治できることから、日本最強の霊媒師と呼ばれている。
真琴の姉でもある。

 

 

津田大吾(青木崇高)

田原と古くから付き合いのある親友。
民俗学者である。

 

 

高梨重明(太賀)

田原の職場の後輩。
「あれ」に遭遇し大変な目に遭ってしまう。

 

 

出演映画

作品について

 

原作は澤村伊智さんの「ぼぎわんが、来る」

小説家デビュー作品にして、第22回日本ホラー小説大賞を受賞するというすごい人です!

読みましたが、すっごく面白かったですよー!

映画化したのは、中島哲也監督。
「告白」や「渇き。」、「パコと魔法の絵本」などで有名な監督さんですよね!

 
色彩もカラフルで、内容も結構ぶっ飛んでいる作品が多い気がしますー。

そして主演には、みんな大好き岡田准一
さらに、妻夫木聡、小松菜奈、松たか子などのキャストが参加するという豪華さ。

個人的には、大好きな小松菜奈ちゃんが出ているだけで満足ですw

観た感想

 

me

うーーーーーーん・・・

はっきり言って、微妙でした。。

怖くもなければ、そこまで面白くもなく、原作を読んでいようが読んでいまいがラストに向かうにつれて訳がわからない展開に・・・。

2時間以上あって結構長いんですが、化け物の正体がよくわからない設定になっているので観続けることはできましたが。

特にラストは話が原作と結構変わっていたので、原作を読んだ方は全くの別物だと思って観たほうがいいかもしれませんね・・・。

別物として観ても、そこまで面白くなかったです。←

一緒に観に行った旦那も原作読んで楽しみにしていたんですが、冒頭から微妙だと思ったと言っていました(^_^;)

「告白」を観た時も思ったんですが、音楽といい演出や色彩といい、この監督の表現の仕方が独特すぎてちょっと苦手ですわぁ😅

ってことで、以下では原作と比較しながらまとめていこうと思います。(文句多め)

構成について

来る

 

原作「ぼぎわんが、来る」は、三章からなる構成で描かれています。

第一章は「訪問者」として、自分の身の回りで怪奇現象が起きている秀樹が、子供の頃の出来事から今起きていることを秀樹の目線で描いたお話。

第二章は、「所有者」として、秀樹の妻・香奈のこれまでのことや今起きていることを香奈の目線で描いたお話。

そして第三章は、「部外者」として、オカルトライター野崎のこれまでのことや今起きていることを野崎の目線で描いたお話。

語る人が変わることで、登場人物の印象もガラッと変わるので、秀樹と香奈の夫婦がお互い何を考えていたのか、相手をどう思っていたのか、男と女でこれほどにも考えや見方が違うのかと、その内容を読むだけでもかなり面白かったです。

ホラー小説なんだけれど、人間の心の中の黒い部分を描いているというか、ただのホラーではない感じなんですよね。
化け物も怖いんですが、人間が一番怖いと思える内容でした。

映画でも原作と同じように三つの章に分かれていましたが、何人かの登場人物のキャラクター性を変更しているので、出てくる人ほとんどが原作よりも腐った人間っていう感じでした(^_^;)

原作でいう第三章にあたる部分に関しては、内容が変わりすぎてわけわかりませんでしたわ。

原作では死んでない人も死んでいました(^_^;)

「あれ」のことにほとんど触れていない(ネタバレ)

来る

 

原作ではタイトルにはっきりと「ぼぎわん」と書かれている化け物の名前。

映画では、冒頭の方で秀樹の故郷のおじいちゃん達がちらっと言うくらいで、それ以降は「あれ」と呼ばれます。

原作ではその化け物の名前を呼ぶことはタブーとされてきたという話になっているので「あれ」っていう呼び方で別に問題はないんですが、映画ではその化け物は一体何者なのか?、なんで秀樹を狙ってくるのか?がぼんやりとしか描かれていませんでした。

原作では「ぼぎわん」という化け物は、古くから存在するもともとは名前のない化け物とされています。
人の声を真似て名前を呼ぶ、答えたら山に連れていかれる・・・

子供の頃に、悪いことをしたら鬼にさらわれるよ!って親に言われたことありませんか?
そんな鬼みたいな存在です。
名前はあったのかもしれないけれど、その名前を呼ぶことを禁じられていて、後に西洋人がもたらした”ブギーマン”という言葉が転訛して「ぼぎわん」、「ぶぎめ」などと呼ばれるようになったと描かれています。

その昔、日本では、食糧不足や働き手が少ないなどの理由で“口減らし”という、使い物にならない人間を捨てるという行為をしていたそうで、秀樹の故郷では子供をさらってもらうためにその化け物を呼んでいたのではないかとされています。

では、その化け物はどのようにして呼ぶのか?

一応映画でもちらっと出てきましたが、“魔導符”というお守りとは逆の効果をもたらす物を使って呼び寄せていました。
普通のお守りに少し手を加えるだけで、呪いを込められるという恐ろしい物です。

映画では自称秀樹の親友という津田が、お守りと称して渡していたというシーンが一瞬出てくるだけですが、原作ではその他に、秀樹の先祖にまでさかのぼって”魔導符”の存在が明らかになります。
それが結構ゾッとするんですが、映画では全く出てこないので、うっすーい内容になっていました。

挙げ句の果てには、秀樹の娘・知紗が連れてきたみたいなことになってたし(^_^;)

まぁ、昔は口減らしのために親が自分の子供を捨てていたとなると、秀樹からも香奈からも愛されなかった知紗を、現代版の口減らしということにして、化け物を連れてきたってことでしょうかね。

現代人への警告(ネタバレあり)

来る

 

ここまで原作と比べての不満ばかり言ってしまいましたが、考えさせられる部分もありました。

それは、今の私たちに当てはまることで、警告にも感じました。

上記でも同じことを言っていますが、昔は食糧難や働き手不足で口減らしが行われていて、それは現代でも同じ状況なのかなと。

秀樹と香奈は結婚して知紗が生まれますが、秀樹はブログでイクメンぶりをアピールしているだけで、実際に育児はしません。

代わりに香奈が育児と仕事に追われ、余裕がなくなってしまったことで知紗の存在を邪魔に感じるようになっていきます。

最終的には、知紗を可愛がってくれる真琴に対して、

「そんなに好きなら、知紗のことあげるよ」

とまで言います。

これってまさに、口減らしと同じ状況ですよね。

映画では、口減らしという表現は出てこなくて”子返し”という別の表現で出てきますが。

こんな親が今の世の中そこらへんにいるのかもしれません。

物価も高くお金もかかるし、保育園にだって入れられるかわからない・・・子供を育てるのが大変だと思っている人が今の世の中には沢山いるんですよね。
そして、スマホばかりいじっていて、SNSで子育てアピールをしている親・・・

産婦人科に行くといつも思いますが、みんなスマホいじっていて子供の顔なんて見ていない親ばかりです。

そんな中でもちゃんと子育てをしている人もたくさんいますが、一部で虐待したり殺してしまったり・・・そんな親も最近は多いですよね。

この映画では、ちゃんと子供と向き合うことの大切さを伝えているように感じました。

夫婦はきちんと意思疎通をして、子育ては協力して行うこと。
今の人たちには、こんな部分が欠けているんだよと言われているようでした。
でもまぁ、日本の国自体が良くならないんだから、難しい話ですけどね・・・。

 

個人評価は?

 

原作と違うだろうなとは思っていたし、映画は映画として観ようと思っていたんですが、ホラー映画ということで期待していた分ガッカリが大きかったです。

テンポは良かったですが、化け物の描写もいまいちだったし怖さを感じることはありませんでした。

化け物の描写に力をいれないなら、せめて原作みたいに人間の怖さを最大に出して欲しかったですねー。

あ、でも、小松菜奈ちゃんは、何しても可愛い😍笑

原作読んでない人には、???な部分もあると思いますが、飽きずに観られると思いますので気になった人はぜひ。笑

me

個人評価は3.2です。

9 COMMENTS

Kamoko

「ぼぎわんが来る」の内容は、本について書いてる人のネタバレ記事を読んじゃったんで知ってるんですけど、上手に映画化できてないようですね。。

映画館で「来る」の予告を見た時は、もしかしたら好きかも…と思ったんですけど、そうでもなさそう。
私は「冷たい熱帯魚」みたいなのが好きです!

ホラーものは洋画より邦画の方が怖いですけど、最近どれも同じような内容になってしまってるような…

いきなり告白ですが、私は高校生の頃に、ホラー漫画家になろうと思ってたんです(^^;) ゾンビとかばっかり描いてました(笑)

返信する
asami

コメントありがとうございます!

中島監督が脚本も手掛けているので、結構内容変えちゃったんですよね(^_^;)
だから、別物として考えたほうがいいかもです。
「冷たい熱帯魚」が好きなら、ぶっ飛んだ感じとか似てるし意外に気にいるかもしれないですよー!

そうですね。怖さで言ったら断然邦画ホラーがいいですが、最近は似たり寄ったりで微妙です。。
「来る」は、最近の似たり寄ったりのホラーの中では、ちょっと変わった表現なので新しいかもしれないですが、本来のホラーを期待してる人からしたらハズレですね。

えー!そうだったんですか!
すごい!笑
ゾンビ描いてもらいたいです(*゚▽゚*)

返信する
いごっそう612

なるほど、原作で描かれてない部分がかなりあるんですね。
結局、何故に「ぼぎわん」は来たんでしょう?
そういや、前半後輩が死んだ部分でも現れてましたよね。
そう考えると娘が連れてきたわけでは無いとなります…
小説版では何故に来たか書かれてますか?

そうそう、めっちゃ参考になったのでブログを手直ししてこの記事を紹介さして頂きます。
よろしくお願いいたします。

返信する
asami

そうなんですよー!
なので、別物として考えてください!
ぼぎわんが来た理由ですが、ブログでも少し触れたんですが、秀樹の先祖までさかのぼります。
原作のネタバレになりますが、祖父が自分の子供3人(その中に秀樹の母親もいます)を虐待していたんです。
で、秀樹の母親以外はそれが原因で亡くなっているんです。
ショックを受けた祖母が、魔導符を作り長年持っていたことで、ぼぎわんという強力な魔物を呼び寄せてしまったというわけです。

映画では、その部分を丸ごとなくして子供に焦点を当ててるので、なんで来たのかわからなくなってしまってます(^_^;)

ありがとうございます(^○^)
嬉しいです!

返信する
いごっそう612

なるほど、その魔道符を津田が持っていたという訳なんですか?
映画はエンターテインメント重視で、大事な部分が抜け落ちているという訳なんですね…
ありがとうございました!なんとなく見えてきました。
続編があるとすれば、小説も読まなければですね。

それと、Twitterなら目立つので、Twitter経由でリンク作らして頂きました!
めっちゃ参考になりました。ありがとうございました!

返信する
asami

津田は津田で、秀樹のことを個人的に恨んでいて、魔導符を渡していました。
ちなみに原作では津田という名前ではないし、野崎ともそこまで仲良くないです。笑
なので、秀樹は自分の家族から代々伝わったのと、津田からの呪い両方だったんです。
そりゃぼぎわんも来ますよね。笑

続編出るなら私もまた小説読みたいですー!
続編は監督変えてもらいたいなぁ。。(^_^;)
リンクありがとうございました!

返信する
いごっそう612

なるほど、合点がいきました!
映画はかなり原作と違う部分があるんですね~
すいません、色々と教えて頂きまして感謝です。
ありがとうございました!

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!