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イット・カムズ・アット・ナイト【ネタバレ考察】”それ”とは一体何なのか?

イット・カムズ・アット・ナイト

こんばんは、asamiです。

今日ご紹介する映画は、

「イット・カムズ・アット・ナイト」

です!

「イット・フォローズ」製作陣による心理ホラー映画!
夜にやってくる、”それ”に怯えながら暮らしている一家の元へ、別の家族がやってきたことで起きる様々な出来事を描いた作品。
“それ”とは一体何なのか?
その正体について考察していこうと思います。

 

イット・カムズ・アット・ナイト

 

ATTENTION

この記事にはネタバレを含む項目があります。
気になる方は、目次をご利用ください。

 

予告動画

 

あらすじ

 

謎の病原体によって世界中が恐怖に怯える中、山奥でひっそりと暮らしているとある一家がいた。
父親のポール(ジョエル・エドガートン)、母親のサラ(カルメン・イジョゴ)、17歳の息子トラヴィス(ケルビン・ハリソン・ジュニア)は、夜になるとやってくる”それ”からの感染を防ぐために、外に出るときは細心の注意を払って生活していた。
ある日の夜、1人の男が家に侵入。
“それ”の感染者かもしれないと思ったポールは、男を捕まえて外に縛り付け様子を見ることに。
ウィル(クリストファー・アボット)と名乗る男は、妻と子供のために水を求めて家に侵入したと言う。
ウィルが確保している食料と交換することで交渉を成立させたポールは、食料をもらうためにウィルの家族の元へと車を走らせることに。
数日後に戻ってきたポールは、ウィルの家族たちとともに共同生活をすることを決意する。
“それ”の侵入を防ぐために、一家が守っているルールを説明し始まった共同生活。
家族たちは仲良く協力しあっているかに思えたが、ある日開けてはいけないドアが開いていたことで、”それ”による感染から怯えることになる。
ドアは一体誰が開けたのか?
そして”それ”とは一体何なのか?
事態は恐ろしい方向へと進んでいく・・・。

主な登場人物

 

ポール(ジョエル・エドガートン)

トラヴィスの父親。
“それ”の感染から逃れるために家族を守っている。
信用できるのは家族のみとし、外部の人間は全て敵と思い、山奥の一軒家でひっそりと暮らしている。

 

 

こちらにも出演しています!

 

サラ(カルメン・イジョゴ)

トラヴィスの母親でポールの妻。
“それ”の感染から逃れるために、ポールの言うことに従って生活している。
サラの父親は、”それ”に感染し死亡している。

 

 

トラヴィス(ケルビン・ハリソン・ジュニア)

ポールとサラの息子で17歳になる。
最近変な夢を見るようになり、眠れない日々が続いている。

 

 

 

ウィル(クリストファー・アボット)

ある日の夜に、ポールの家に侵入してきた男。
家族に飲ませるための水を求めてやってきたと言う。
ポールと交渉をし、ポールの家で共同生活を始めることになる。

 

 

キム(ライリー・キーオ)

ウィルの妻。
ポールの家で共同生活をすることになる。

 

 

こちらにも出演しています。

 

 

アンドリュー(グリフィン・ロバート・フォークナー)

ウィルとキムの息子。

 

 

 

 

映画について

 

「イット・カムズ・アット・ナイト」の監督はトレイ・エドワード・シュルツ
監督の他に、脚本と共同編集も手がけています。
1988年生まれということで、若い監督さんですね!
新人監督賞など数々の賞を受賞しているので、これからも期待したいです。

プロデューサーは、デイヴィット・カプラン
「イット・フォローズ」を手がけたプロデューサーです。
2014年には、バラエティー誌が選ぶ10人の注目すべきプロデューサーにも選ばれています。

「イット・カムズ・アット・ナイト」は、ホラー映画なんですが見えない何かによる恐怖を描いているので、精神的に疲れるような怖さのホラー映画と言えるでしょう。

登場人物や撮影場所の少なさを見ると、製作費をあまりかけずに作られたんじゃないかなと思います。

 

観た感想

 

me

え、”それ”が来るの?
来た?来た?
わー来るぅぅぅーー!!
えーーーー!?!?

 

まさにこんな感じですわ。笑
後味はかなり悪いです。

これは絶対好き嫌い分かれますね。
実際にFilmarksを見てみると、評価も3.1(4月3日現在)と結構低めですもんね(^_^;)

はっきり言って、スッキリさせたい人には向いていません
てか、スッキリしないとダメって人多いよねー。
この評価の低さはその人たちが付けているんだと思う。

逆に私はと言うと、スッキリしないの大好物なのでかなり楽しめましたよ!
映像の中に沢山のヒントが散りばめられていたし、自分で解釈していくのがとても楽しかったです。

 

信用するって怖い(ネタバレあり)

 

イット・カムズ・アット・ナイト

「イット・カムズ・アット・ナイト」は、夜になると外からやってくる”それ”に感染しないようにするために、外部の人間は信じてはいけないという考えを持った一家が、最終的にとんでもない行動を起こしてしまうという内容です。

この映画のポイントとなるのが、“誰を信用するか”

やはり一番信用できるのって、いつも一緒に暮らしている家族ですよね。
父親のポールも、妻と子供を守るために外の人間との関わりを一切持たない生活をしています。

そこへある日侵入者がやってくるわけです。

ウィルと名乗る男。
家族のために水を求めて空家だと思っていたポールの家に侵入したと言います。
そして、食料なら十分にあるから水と交換してほしいと交渉してくるんです。

ポールはウィルの言葉を信じ、ウィルと一緒に家族がいる場所へ車で行って確認し、食料と交換することに決めました。
そして数日後にポールが戻ってくるわけですが、ウィルとその妻キム、そして息子のアンドリューも一緒に連れてきて共同生活をするという流れになっているんですよね。

意外にあっさり信用してしまっているポール・・・w

でも実は、ウィルの家に向かう途中で、2人組の男に車を襲撃されているんです。
ウィルは、ポールの家に来るまでに人間には会わなかったと言っていたのに。

さらに、銃を撃ってきた男の1人をポールが撃ち殺している時に、ウィルがもう1人を捕まえに行くんですが、その時のウィルの行動がとても不自然なんですよね。

ポールが撃ち殺した後にウィルの元へ向かうと、ポールに気づいたのかいきなり声を上げて男を殴り出すウィル。
それを見てポールはとっさに男を撃ち殺そうとするんですが、ウィルはその瞬間に「撃つな!」と言います。
それでも撃ち殺してしまったポールに対して怒りをあらわにするウィル。
ウィルに知り合いなのか?と聞くと、少し間があいてから「知り合いではないけど、生かしておけば何か聞けたかもしれない」と。

もう、男を殴り始める時と言い、知り合いかと聞いた時の間と言い、すごく不自然だったんですよ。

おそらくですが、襲撃してきた男たちはウィルの仲間だったのではないかなと。
男たちは、水を探しに行ったウィルの後を追っていた時に、ポールの車と遭遇して襲撃。
まさかそこにウィルが乗っているとは思っていなかったので、ウィルが事情を説明するために男の1人と話している時にポールに撃ち殺されてしまったという流れ。

外部の人間は信用しないと徹底していたポールが、この時なぜ疑わなかったんでしょうね。。

その後、共同生活をしていく中で、ウィルが嘘をついているという決定的なシーンが出てきて、ポールはウィルたちを家に入れるんじゃなかったと後悔するのを見て、ほら言ったじゃーん!ってなるんですが・・・

実はポールが完全に見落としている人物が他にもいるんですよ・・・。

それは、一番近くにいて安心だろうと思っている人物。

息子のトラヴィスなんです。。。

これにはゾッとしました。
人間って生きるか死ぬかの状況下に置かれると、いつも一緒に暮らしている家族だけが唯一信用できると思うのが当たり前かもしれないですが、外部の人間にばかり疑いを持つこともちょっと怖いなと思いましたね。。。

確かにウィルは嘘つきで怪しい人物でしたが、ウィルに出会っていなくてもトラヴィスによってどっちみち最悪な事態になっていたと思うと本当に怖い。。。

 

トラヴィスは何をしたのか?(ネタバレあり)

 

イット・カムズ・アット・ナイト

上記でポールが完全に見落としていた人物はトラヴィスだと書きましたが、トラヴィスが一体何をしたのか考察していきます。

映画の中ではちょこちょこトラヴィスが眠るシーンが出てきます。
その後必ず、トラヴィスが悪夢を見ていることがわかるんです。

そして悪夢にうなされて目を覚ました時、必ず何かが起きるんです。

家にウィルが侵入してきた時もトラヴィスは夢を見ていました。
そして、開けてはいけないドアが開いていた時も。

そこで考えられることは、トラヴィスが夢遊病だったという説。

ポールたち家族からすると、外部から来た人間を家に招き入れたことで最終的に開けてはいけないドアを開けられてしまったって思うかもしれないですが、実はトラヴィスが夢遊病で寝ている間に動き回ってドアを開けていたと考えると本当に怖い・・・。

トラヴィスはある夜、物音で目が覚めて部屋の外を見に行くんですが、そこで寝室ではない部屋で寝ているアンドリューを見つけ、寝室まで連れて行くんです。
でも、その後ウィルたちは出て行くと言い出すんですよね。
しかもアンドリューの様子もおかしいんです。

ポールたちは、アンドリューが感染したから出て行くと言い出したんだと考えるんですが、実はトラヴィスが夢遊病で寝室で寝ていたアンドリューを部屋の外に連れ出していたのかもと考えると、ウィルたちの見方が変わってきますよね。
そうだとすると、ウィルたちはこの一家は何をするかわからないと恐怖を感じ出て行こうとしていたのかもしれません。

映画の中ではアンドリューが感染したのかどうかはハッキリしないまま、感染したと疑ったポールたちに殺されてしまうので、本当に最悪な結末だなと思いました。。。

 

“それ”の正体は?(ネタバレあり)

 

イット・カムズ・アット・ナイト

映画の中では、”それ”の感染によって世界中の人口が減ってしまっているという世の中とされています。

夜にやってくるという”それ”。

では、”それ”とは一体何なんでしょうか?

実は、”それ”が何かは、最後まで出てきません。

観る人の多くは、”それ”が何らかのウイルスなのかエイリアンみたいな生き物なのかと、その実物を見たいと思っているでしょう。

だから観た後で、えぇぇぇ!?ってなってしまうんですよねw

イット・カムズ・アット・ナイト

映画の中で、とある絵画が映し出されます。
この絵画は、ピーテル・ブリューゲルの「死の勝利」です。

この絵画は、14世紀の中頃に大流行した伝染病ペストの恐ろしさを描いた作品となっています。
当時はペストがどんな病気なのか感染経路などもハッキリしておらず、人々は神の裁き、魔女の仕業と考えていたといいます。
その結果、魔女と疑われた人を迫害するということも起きていたとか・・・。

この出来事が、まさに映画の中で起きていることと似ているんですよね。

“それ"が夜にやってくると言っているのはポールです。
実際に、サラの父親が感染して亡くなっているんですが、発症したのがおそらく夜だったんでしょうね。

そして、ポールたちが飼っていたスタンリーという犬がいるんですが、ある日森に向かって吠え出し走って何処かへ行ってしまったと思ったら、後日、夜に瀕死の状態で家に戻ってきたんですよね。
ポールはその状態を見て、スタンリーも感染したと言っています。

なのでポール一家は、感染が疑われる時や夜に外に出る時はガスマスクを着用しています。

でも、実際に外部からやってきたウィルは夜にポールの家に侵入していますが、ガスマスクを付けているわけでもなく感染もしていません。

“それ”はもしかすると昔大流行したペストのような伝染病だったのかもしれません。
実際に感染したサラの父親は、身体中に黒点のようなアザができていました。

でもどのようにして感染するかは、完全にポールの思い込みなんですよね。
外からの情報が一切入ってこないから、夜にやってくるとかガスマスクを付けたりドアを開けなければ大丈夫だと勝手に思い込んでいるんです。

そしてペストが大流行した14世紀と同じく、外部の人間を感染源だと思い込み、ポールはウィルたちを殺してしまいました。

思い込みって怖いですね・・・。
自分が死ぬかもしれないという恐怖の中では正しい判断もできないのかもしれませんが、1つの疑いが大きな事件に繋がってしまうって本当に怖いです。

最終的にはトラヴィスが感染して映画は終わります。
感染経路がポールの思い込みの情報しか描かれていないので、なぜトラヴィスが感染したのかはわかりません。

実際に、夢遊病で開けてはいけないドアを開けてしまったからかもしれないし・・・でも、遅かれ早かれ何らかによって感染することだったんだと思います。

 

個人評価は?

 

おもしろかったですー!

こんな風に精神的にダメージを与えるホラーもいいですね。
“それ”が何なのかスッキリさせたい人にはつまらないと感じてしまうかもしれないですが、観終わった後の後味の悪さの余韻に浸るのもいいと思いますよw

現在TSUTAYAだけで先行レンタルしているみたいなので、気になった人は是非観てみてね!

me

個人評価は3.7です!

この映画を観た人におすすめ!

2 COMMENTS

いごっそう612

この映画めちゃくちゃ好みです。
なのでネタバレ部読んでません。Netflix配信になったら絶対観ます!
ジョエル・エガートンが主演なんですね、それもまた興味をそそられます。
最近僕好みの作品紹介が多くてでめっちゃありがたいっす!
ありがとうございます!

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asami

ネタバレなしに語るのが難しく、感想部分が全部ネタバレありになっちゃいました。笑
これ、いごっそうさんの感想聞きたいです(*゚▽゚*)
観たら記事楽しみにしてますね!
最近こういうのしか観てないです。笑
多分好み似てると思います(^ ^)

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