本日9月14日は、プーさんの実写映画だったりプレデターだったり響だったりと、注目作品の公開が重なっていますね!
そんな9月14日に私は、プーでもなくプレデターでもなく響でもなく、同日公開の
「愛しのアイリーン」
を観に行ってきました!
新井英樹氏の原作漫画「愛しのアイリーン」を「ヒメアノ〜ル」、「犬猿」の吉田恵輔監督が実写映画化し、かなりぶっ飛んだ内容に仕上がっておりました!
観ようと思っている方は、それなりの覚悟が必要になります・・・笑
この記事にはネタバレを含む項目があります。
気になる方は、目次をご利用ください。
予告動画
あらすじ
パチンコ店に勤務している宍戸岩男(安田顕)は、両親と実家で暮らす42歳の独身ダメ男。
今までまともに女性と話したことも付き合ったこともない。
父の源造(品川徹)は痴呆が進んでいるためほとんど会話が成立せず、母のツルは岩男を異常なくらい溺愛していた。
ある日、岩男と同じ職場の女性スタッフ・吉岡愛子(河井青葉)から食事に誘われ舞い上がっていた岩男だったが、愛子の裏の顔を知り最後のチャンスもあっけなく終わってしまう。
このことがきっかけで岩男は、突然家にも帰らず職場にも顔を出さなくなってしまう。
実はこのとき岩男は、フィリピンで行われるお見合いツアーに参加していたのだった。
300万もの大金を払って参加したにも関わらず、お見合い人数の多さに疲れてしまった岩男は、半ば適当に選んだフィリピン人女性・アイリーン(ナッツ・シトイ)と結婚することを決意し帰国する。
しかし、アイリーンを連れて家に帰ると、そこではお葬式の真っ最中だった。
なんと、岩男が行方不明の間に源造が亡くなっていたのだ。
何も知らずに私服のまま帰ってきた岩男から、その横にいるフィリピーナを妻にしたことを聞いたツルは、逆上し猟銃を持ち出しアイリーンに銃口を向ける事態にまでなってしまう・・・
続きは劇場でどうぞ。
主な登場人物
宍戸岩男(安田顕)
42歳で独身のダメ男。
両親と一緒に暮らしていて、パチンコ店に勤務している。
小心者で不器用な性格なため、今までまともに女性と話したことがなく、付き合ったこともない。
あることがきっかけで家を飛び出し、大金を使ってフィリピンのお見合いツアーに参加する。
アイリーン(ナッツ・シトイ)
岩男が参加したフィリピンのお見合いツアーで、岩男に半ば適当に妻として選ばれる。
家は貧しく、家族を養うために日本人男性との結婚を決意し参加していた。
明るく元気な性格でいつもニコニコしているが、言葉も通じず一生懸命日本語を勉強している。
宍戸ツル(木野花)
岩男の母親。
異常なくらいに岩男を溺愛していて、いつも岩男の部屋を覗いている。
岩男には幸せになってもらいたいと、自分が選んだ結婚相手と一緒になってもらいたいと思っている。
宍戸源造(品川徹)
岩男の父親。
痴呆が進んでいて、いつも何かを探し会話にならない。
しかし、突然まともなことを言う時もある。
岩男がフィリピンに行っている間に死んでしまう。
吉岡愛子(河井青葉)
岩男が働くパチンコ店のスタッフ。
大人しく可愛らしい様子で、岩男を食事に誘ったりと一見気のあるような行動をするが、彼女には裏の顔がある。
観た感想とみどころ
me
エグいわぁ・・・
エグすぎるわぁ・・・
最初から最後までぶっ飛んだお話だったわぁ。笑
えっと・・・これは一体なんの映画なの?
って思うことも多々。笑
なんて言うか・・・ドロドロのグッチャグチャに汚い感じ。笑
でも、これは紛れもなく愛のお話なんです。
嫁不足の田舎で暮らすモテない男が、フィリピン人女性と国際結婚をしたことがきっかけで巻き起こる、様々な人間の愛の形を描いた物語なんですよ。
フィリピン人との国際結婚って、一昔前は結構流行っていたみたいですね。
なぜフィリピン人は日本人と結婚するのか、国際結婚についても触れていたし、人間という生き物も生々しく描かれていて、愛憎劇もハンパないんです。
所々に笑いが散りばめられているんだけれど、笑ったかと思えばうるっとしてしまったり気持ち悪くなってきたり・・・
やっぱり吉田監督はこういう系を映画にするのが得意なんだろうなぁ。
個人的に、ツル役の木野花さんの演技に鳥肌立ちましたね。凄すぎる。
鈍りも最高w
母親としても最高の演技でした!
以下みどころです
生々しい描写の数々
この映画はR15作品です。
作品の中では、放送禁止用語連発しまくりです。
安田顕が、
「◯゛◯゛◯゛◯゛ぉぉぉ!!!」
言いまくります。笑
開始早々のパチンコ店での朝礼で、
「おはようご◯ー◯◯」
それを聞いた瞬間に、
おっと?・・・これはそっち系か・・・(苦笑)
となりました😅
一応、わたくし女の子なので、◯多めにしておきますwww
とにかく性や暴力、差別に対しての描写が生々しいので、観ようかと迷っている人は1人での鑑賞を強くお勧めいたしますwww
岩男の同僚役で出ていた古賀シュウが語るセリフは、ほんと生々しい!!!😱
とにかく、人間の見たくないものをこれでもかってくらい見せられます!!!
絶対カップルで観ない方がいい。
まぁ、カップルで行って気まずくなるのもアリだけどw
というか、誰かと観に行くのはやめたほうがいいかな。
苦手な人は、多分ドン引きすると思う😅
それくらい強烈でした。
愛は人を動かす(ネタバレあり)
この映画を観てすごく感じたことは、「愛」って人をいい方向へも悪い方向へも動かしてしまうものだということ。
岩男はどうにかしてでも結婚がしたくて300万でフィリピン人の妻を買ったけれど、対するアイリーンも母国にいる家族の生活のために結婚したわけであって、お互いに愛があるわけでもなく、どうしたらいいかわからない状態なんですよね。
しかもアイリーンに関しては、おそらくまだ10代で初体験もしていない状態で親のために国際結婚をさせられるという状態。
フィリピンではよくある話みたいですね。
でも、少しずつなんだけど2人の間に愛が芽生え始めてくるのを感じはじめます。
そして、そんな2人の結婚に猛反対する岩男の母・ツルは、なんとかして岩男を自分の選んだ相手と結婚させようとあの手この手を使ってめちゃくちゃにしてくるんですよ・・・。
暴力や暴言だったり・・・アイリーンが本当にかわいそうでしたねー😭
そして最終的には、大きな事件にまで発展してしまうことに・・・。
事件が起きてからは、みんなが愛によって動かされているんだということがはっきりと感じられました。
岩男がとった行動は、不器用ながらもアイリーンを愛していたからだし、ツルが岩男に対して異常なくらい溺愛しているのも、ちゃんと訳があって深い愛によってのことだったんだなって感じたし。
アイリーンに関しては、どんなに辛いことをされても母国の家族のために2人から離れずにいる姿を見ていると、マリア様のようだったな・・・。本当、強い女性。愛の塊のようだった・・・
原作とは違うラスト(ネタバレあり)
私は原作未見での鑑賞だったんですが、映画を観終わった後で原作のあらすじを読ませていただきました。
原作の結末はある意味ハッピーエンドですが、映画のラストは原作のラストまでは描いていません。
原作を観ていない人からすると、観た人に最後を想像させる終わり方ですね。
アイリーンの今後が心配になるような終わり方でした。
幸せになってもらいたいです😭
個人評価は?
観終わって良い意味でどっと疲れました😅
綺麗事ばかり言っている人間が嫌いな自分からすると、エグいけど観て良かったかもなぁ。
これぞ人間ですよね!って感じで。笑
引くような描写がたくさん描かれているけど、みんなだって表に出さないだけで同じだよって言いたくなる。
そんな映画でした。
観たいと思っている人は、覚悟して観に行ってください。笑
me
こちらもオススメ!
吉田恵輔監督作なので気になってましたが、かなり凄そうですね。
めっちゃ観たい!
そういや、昔職場にいた50代の先輩の奥さんが、20代のフィリピン人でした。
流行ってたんですね…なんか色々想像しちゃいました
いやーめちゃくちゃヤバかったですよ(^_^;)
昔は結構見かけましたよね。
うちの方も今でも見かけますw
あ、飲み屋で引っかかったんだなってw
今はいろいろ厳しくなって減ったみたいですが、90年代とかはブームだったみたいです!
こりゃあ、とんでもない映画のようですね。。(°口°๑)
米軍はフィリピン人妻が多いんです。フィリピン人同士の夫婦はもちろん、アメリカ人の旦那がいる人も。
フィリピン女性は日本語が上手なんですよ。。英語もできる。
ある日、ご主人(この人はフィリピン人)に言ったんです、
「フィリピン人の女性は日本語うまいですねー、感心~」って。
そしたらご主人が「みんなフィリピンから出ていきたいと思ってる。一生懸命日本語勉強する。あんな国にはいたくないから。」と。
より良い生活を手に入れるため、自国を抜け出すため、フィリピン人女性は外国語を習得する。
逞しさと、悲しさを実感した瞬間でした(´・ェ・`)
マジでとんでもない映画でした(^_^;)
女性同士で観た感想を話せる人を探すのが難しいくらいwww
おお!そうなんですか!
フィリピンって格差が激しいから、貧しい家庭はほんと貧しいみたいで、日本人と結婚して母国の家族の生活費を仕送りするっていうのが普通になっているみたいですよね。
確かに、映画の中でも英語がペラペラでした!
生きるために外国語を必死に学ぶって、ほんと悲しい現実。。。
多くの人が英語を話せない日本人は、ある意味平和な証拠なのかもしれないですね(^_^;)