今回ご紹介する映画はこちら。
「終わらない週末」
2023年12月8日からNetflixで全世界配信されているNetflixオリジナル作品です。
早速ですがネタバレありの感想を書いていきます。
予告動画
簡単なあらすじ
週末はのんびりしたいと豪華な別荘を借りた一家だったが、着いて早々に不可解なことが起き始める。
タンカーが座礁したり突然スマホも繋がらず何が起きているのかわからない不安の中、別荘の家主だという2人の男女がやってくる。
主な登場人物
アマンダ(ジュリア・ロバーツ)
クレイの妻。
広告会社で働いていて人との関わりに疲れ、週末をのんびり過ごそうと別荘を借りる。
クレイ(イーサン・ホーク)
アマンダの夫。
メディア学の教授で、アマンダとは違って楽観的な性格。
アーチー(チャーリー・エヴァンス)
アマンダとクレイの息子でローズの兄。
年頃の男の子。
ローズ(ファラ・マッケンジー)
アマンダとクレイの娘でアーチーの妹。
海外ドラマ「フレンズ」が大好き。
G・Hスコット(マハーシャラ・アリ)
別荘の家主だと言い突然別荘にやってくる。
ルース(マイハラ・ヘロルド)
スコットの娘だと言い共に別荘にやってくる。
ダニー(ケヴィン・ベーコン)
スコットの家の建設にかかわった建築業者。
作品について
映画「終わらない週末」は、同名で出版されているルマーン・アラムの小説が原作となっています。
監督は、サム・エスメイル。
原作とは異なるラストにしたことで賛否両論が繰り広げられているようです。
観た感想
me
賛否両論招くのすごくわかるラストでした!
物語全体的に何が起きているのかわからないまま進んでいくので、ラストに起きていることが解明されるのだろうと思って観続けていたらまんまとやられた感じでした。笑
まぁでも、これはこれで好きだし逆にこれがリアルなんじゃないかな?
以下ネタバレを含みます
ネタバレするとこんな話
仕事や人間関係に疲れたアマンダは、週末を家族でのんびり過ごしたいと一軒の別荘を借りて家族で向かいました。
別荘はとても大きく綺麗で、近くにはビーチもあって最高!!
早速ビーチに行ってのんびりしていると、娘のローズが海の方から何やら異変を感じて様子を見ることに。
なんと、大きなタンカーが浜辺に向かってくるではないですか!!
そのままタンカーは座礁し、アマンダ一家含めビーチに来ていた他の人たちも避難する事態になってしまいました。
その後スマホやPCは使えなくなり一体何が起きているのかわからないまま夜を迎えたアマンダ一家でしたが、その夜に、この別荘の家主だというG・Hスコットと娘のルースが泊めてほしいとやってきて一緒に過ごすことになってしまいます。
その後も不可解なことが起き続けます。
飛行機が墜落したり鹿の群れが別荘の庭にやってきたり、高速道路では電気自動車のテスラが暴走して1ヶ所に集まってきてしまったり、いきなりガラスが割れるくらいの強い電磁波が流れてきたり、突然アーチーの歯が抜けて熱が出てしまったり・・・
もうパニックです。
アーチーの薬をもらいにダニーの家に行ったクレイとG・Hスコット、突然姿を消したローズを探しに森の中へ行ったアマンダとルース、2組が必死になんやかんやしている中鹿に導かれ別荘から出ていったローズは、一軒の家を見つけます。
その家には地下シェルターが備えてあり、中には沢山の物資が充備されていたのでした。
物資の他にも棚には沢山の映画やドラマのDVDがあり、ローズはそこで大好きな「フレンズ」のDVDを見つけました。
サイバー攻撃によってスマホが使えず「フレンズ」の最終回を観ることができなかったローズにとって、まさに救いの手が差し伸べられたようなもの!
ローズは、お菓子を頬張りながらDVDプレイヤーで「フレンズ」の最終回を観始めるのでした。
〜完〜
このラストにはホントビックリしたよwww
何が起きているかわからないことが1番怖い(ネタバレあり)
この映画を観ていて終始感じていたことですねー。
タンカーが座礁しただけだったらまだしも、飛行機までも墜落するし車も暴走するし、挙句の果てにはすっごいうるさい音?電磁波?攻撃までされて、息子はいきなり歯が抜けちゃって!!一体どこの誰が何のためにしているの?と。
目の前で起きていることはあるんだけれど、何が原因でそれらが起きているのかがわからないってなると、もうどうしようもないよね。
とりあえず安全なところに逃げようってなるけれど、どこが安全なのかもわからないし。
終わりまでずーっと不安な気持ちのままにさせられました。
me
ネット社会に依存していることの警告(ネタバレあり)
今のご時世ネットでなんでも情報が得られてとても便利だよね。
何か事件や震災が起きたとしても、SNSで情報共有ができたり助けを求めたら拡散されて実際に助かったり、テレビを見なくてもネット環境さえあれば動画も観れるしね。
そんな感じで良いことに利用する人もいるけれど、フェイク動画やフェイクニュースなどを流して人を騙そうとする悪い人もいたりする。
映画の中ではサイバー攻撃みたいなことが起きてテレビやネットが使えなくなってしまうんだけれど、テレビをつけた時に一瞬だけ流れた警告でサイバー攻撃が起きていると思ったり、ドローンからばら撒かれていた赤い紙にはアラビア語が書かれていたことからイラクがアメリカを攻撃していると思っていたら、別の人は中国や北朝鮮の仕業かも?と言い出すし、まさに今のネット社会で起きていることを描いているようでした。
情報が多いからこそ何が本当かわからない。
大変な状況の時にパッと入ってきた情報を鵜呑みにして拡散せず、自分できちんと調べることが大事だなと。
情報に左右されてはいけないと警告されているようでした。
それがラストのローズの行動にでているんじゃないかなとww
あとは、そんな時だからこそ人とのコミュニケーションを大切にしないといけないと感じましたね。
いきなり訪れるG・Hとルース親子、黒人だからかアマンダも最初は信用していない感じだった。
逆にルースも白人を馬鹿にするような態度だったから余計にね。
近所に住んでいるダニーに対しても、もともと備えを万全にしていたり何かあっても1人で生きていけるようにしている人だったのに、勝手な思い込みで悪い人だと判断していたり。
そうなってしまったのも、ダニーの態度が良くなかったってのもあるんだけれど。
人は相手の第一印象で判断してしまったり、アメリカとかだと白人はこうだ黒人はこうだと長い歴史の中で繰り返されてきた人種差別によって先入観で決めつけてしまったりするけれど、向き合ってちゃんと話をしてみたら実は同じ価値観だったり思っていた人と違ったりして分かり合えたりする。
ネット社会で顔が見えない中でなんでも言いたい放題の世の中に、本当に大切なことは何か警告しているように感じました。
賛否両論のラストについて(ネタバレあり)
えっ!!ここで終わるの!?という終わり方をしたこの映画ですが、原作とは違う終わり方をしているようです。
原作は未読なんですが、原作のラストはローズが別荘に戻る前に物資をかきあつめるところで終わるらしいです。
映画ではローズがフレンズの最終回を観始めたところで終わるのですが、原作のラストにしても映画のラストにしてもスッキリは終わってないですよね。
原作の方が少しは希望が見えるけれど、どちらも何が起きているのがハッキリされないしこれからどうなってしまうのかわからないままなんです。
何が起きているのかハッキリさせたい人からしたら、は???なにこれ??意味わかんない・・・ってなるかもしれないけれど、この後どうなってしまったのかを考えてみんなで言い合えるようなラストにしたかったと監督は言っていたようです。
めちゃくちゃ不安な空気の中でいきなり「フレンズ」のエンディングソングが流れて終わってしまったので、私もええええ???ってなったんですけど、もしこんなことが本当に起こったらきっと何が起きているかわからないままだし、ローズみたいにこんな日だからこそ目の前にあった好きなことをしようってなるかもしれないなと、個人的にはこのラストに満足していますw
まとめ
いかがでしたか?
Netflixでは毎年年末になると、終末映画なるものを配信するのが恒例になっているみたいですが、この映画もそんな終末映画にぴったりだと言える作品でした!
ちょっと大袈裟な感じかもしれないけれど、実際に起きてもおかしくないような内容なのでとても満足しています!
ラストがアレですが、終末映画探している人にはぜひ観ていただきたい作品です!