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多発消失性白点症候群(MEWDS)とはどんな病気?治療方法は?

今回は、私が1年前に突然かかった目の病気についてお話ししようと思います。

私がかかった目の病気、その名は・・・

多発消失性白点症候群

ここからは、多発消失性白点症候群という病気がどんな病気なのか?どんな人に多く発症してどんな治療法があるのか?についてまとめていきます。

今現在同じような症状で不安になっている方や実際に発症して通院している方などが、この記事を読んで少しでも安心してもらえたらいいなと思っています。

多発消失性白点症候群とは?

 

多発消失性白点症候群(multiple evanescent white dot syndrome:MEWDS)は,1984年Jampolら1)によって報告された眼底に一過性の白点が多発する原因不明の網膜外層疾患である。20〜40歳の近視眼の女性に好発し(男女比1:4),ほとんどが片眼性であるが,両眼に発症することもある。自覚症状は,片眼の急激な霧視,光視症,マリオット盲点拡大,視野欠損などである。前駆症状として感冒症状を認めることがあるため,ウイルスによる感染が示唆されている。
眼底所見は,後極部から中間周辺部にかけて約100〜200μmの小白点が,網膜色素上皮から網膜深層に散在する。白点は症状の改善とともに1〜2か月で自然消失する。黄斑部には顆粒状の病巣を伴うことがあり,中心視力低下の原因となるが,この変化は可逆的であり,予後は比較的良好である。光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)では,ellipsoid zoneが欠損するなどで不明瞭となる。眼底自発蛍光では,過蛍光斑がみられる。OCTや自発蛍光の所見は,白点の部位によくみられるが,白点がない部分にも観察される。

引用元:https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1410212183

日本語では多発消失性白点症候群という病名ですが、英語の病名はとても長いため頭文字をとってMEWDS(ミューズ)というらしいです。

上記にあるように、原因不明の病気だそうです。
20代から40代くらいの女性に多いようで、片目に症状が現れることがほとんどみたいです。

次では私がこの病気を発症した経緯をお話ししていこうと思います。

発症した時の状況

 

これは今でも鮮明に覚えているのですが、仕事が休みの日に家族で私の実家に泊まりに行ったんですよね。
日中は何事もなく普通に過ごしていたのですが、お風呂から出て髪の毛を乾かしている時に、ふと鏡を見たら右目が少し充血していることに気づきました。

普段仕事で毎日PCを使っていて疲れ目だし充血なんてよくあることだよなと思っていたのですが、すぐに見え方に異変が起きていることに気づいたのです。

その異変は、充血している右目にだけ起きていました。
両目で物を見た時に、何かグレーっぽい色のもやもやが視界に入ってきて物が見えにくい・・・
試しに片目ずつ見てみると、左目だけの時はいつも通り見えるのですが、右目だけにするとそのグレーのもやもやが真ん中から周辺に散らばっていて邪魔で物が見えにくいのです。

どんな感じの見え方だったかちょっと作ってみたのですが、こんな感じでした。

真ん中に大きなもやもやがあって、それが1番見たい物の前に出てくるので隠れてしまうんですよね。
なので、右目だけではもやもやが邪魔で視力検査もできませんでした。

このもやもやがお風呂上がりに突然現れたらびっくりしませんか?
私もとてもびっくりして夫や親にも症状を説明したのですが、あまり理解してもらえず自分だけ不安が増えていく状態でした。
その日は土曜日の夕方だったため様子を見ることにして、翌日に自分の住んでいる市で日曜日に受診できる眼科に行くことに。

眼科を受診するも結果は・・・

 

翌日になっても症状は変わらず、このまま目が見えなくなってしまうんじゃないかという不安と恐怖で、実家から自分の住む市に戻り朝一で日曜日に受診できる眼科へ行ってきました。

眼科では問診票を書いて一般的な目の検査をした後に、瞳孔を開く眼底検査もすることになりました。
そしていよいよ診察室に呼ばれて先生に目を見てもらうことに。

目に光を当てて診てもらった後に先生からこんなことを言われました。

「これは珍しい病気かもしれない。ちょっと私には判断できないので、週明けに院長先生がいる日に診てもらってほしい」

医学書を持ち出して、この病気かこの病気かもしれない(その時言われた病名は覚えていないけど、ミューズではなかった)、とても珍しい病気かもしれないけど自分では病名を診断できないと言うのです。

え・・・

ここまでしてその回答???
私の病気ってそんなに珍しくてやばい病気なの???

頭の中は真っ白状態で、不安がさらに大きくなってしまいました。

とにかく週明けにまた来てほしいと言われたけど、院長先生が水曜日にしかいなくてそれまで待てないと思った私は、月曜日に別の眼科へ行くことにしました。

そして月曜日。
向かった眼科でも前日と同じ検査をされて診察室へ。

そこでも先生にこう言われました。

「この病気か、この病気かもしれない。うちでは判断できないので、網膜の専門医がいる大きい病院へ紹介状を出しますので早めに受診してください。」

そんなに珍しい病気なのか、また医学書を引っ張り出しながら😅

そして大学病院に紹介状を書いてもらい数日後に予約を取ってもらいました。

大学病院で病名がわかりました

 

数日経って、予約した大学病院に行きました。
眼底検査もするだろうしとても不安だったので、夫にも一緒に行ってもらいました。

大学病院の眼科では、個人の眼科でやった検査の他にさらに細かい検査もされました。
そして診察室へ呼ばれ病名を告げられる時がきました。

ここでも先生は医学書を持ってきて見せながら話してくれました。

「多発消失性白点症候群っていって、名前が長いから私たちはみんなミューズと言ってるんだけど、それだろうと思う。
ただ、ぶどう膜炎の可能性もあるかもしれないから、念の為詳しく採血もしておいたほうがいいだろう」

診察後に保険適用でも1万円以上もする採血をしてとりあえず帰宅し、また次の受診日に採血の結果が問題なかったので、病名がミューズに確定しました。

治療法は?どれくらいで治るの?

 

結論から言うと、私は治療は何もしていません。

引用文にも書いてありますが、自然消滅することがほとんどらしいです。担当の先生にも、放っておくのも治療の1つだからと言われ1ヶ月に1回のペースで症状を確認するだけでした。

ただ、あまりにももやもやが邪魔で見えにくく日常生活に支障がでる場合には、ステロイドの投薬や注射をして症状を抑えることもするようです。
基本的にはどっちにしても自然消滅するのでそのままでも大丈夫とのことでした。

私は左目がちゃんと見えていたので、多少の見えにくさはあったものの慣れれば普通に生活できていました。
そして発症してから3ヶ月たったころにはもやもやが消滅して、元の状態に戻っていました。

あの時のあれは一体なんだったんだろう???と思うくらい、何事もなかったかのように消えていったもやもや・・・。
ただ見えにくかっただけで、痛みも何もなかったな・・・。

症状が症状だし、ネットで検索しても引っかかるのは怖い病名ばかりで、目に注射とかするのかなとか不安と恐怖しかなかったのですが、自然消滅してくれるもので本当によかったです💦

今では紹介元の病院に戻されて、念の為半年に1回定期検査をしていますが、特に再発するわけでもなく問題なく過ごしています。

おわりに

 

いかがでしたか?

ミューズはとても珍しい病気なので、ネットで症状を調べてもヒットしないし個人病院に行っても専門の先生でなければ医学書を引っ張り出さないとわからないほど。

私もそうでしたが、症状が出た人はとても不安だと思います。

ただ、症状が出ていてもそのまま自然消滅するので、病院に行く前に治ってしまう人もいるようです。
だからと言っても病名が違う場合もありますので、症状がある人は必ず病院に行って検査してもらいましょうね!

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