さて、今日は昨年公開されてから高評価で気になっていた映画、
「ファントム・スレッド」
がレンタル開始されていたので観てみました!
早速ですが、ネタバレありの感想や評価を書いていこうと思いまーす!
ネタバレが気になる方は、目次をご利用くださいね。
予告動画
あらすじ
1950年代のロンドン。
レイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)は、センスに満ち溢れたデザインと天才的な職人技術で英国ファッション界で脚光を浴びている天才仕立て屋である。
ある日、休暇のために立ち寄った店で、ウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)と出会い互いに恋に落ちる。
レイノルズはアルマの美しく完璧な身体に惚れ込み、たとえ夜中であろうが関係なくドレス作りに夢中になっていった。
しかし、自分のことを優先的に考えるレイノルズに対して次第に不満が募っていくアルマ。
意見を言うも口では勝てないと思ったアルマは、ある日の朝食で恐ろしい行動をとってしまう。
このことがきっかけでレイノルズを自分の思い通りにしたいと思ったアルマは、レイノルズの心をどんどんかき乱していく・・・
主な登場人物
レイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)
センス溢れたデザインと天才的な職人技術によって、英国ファッション界で絶大な力を持つ天才仕立て屋。
早くに両親を亡くしたため、姉が常に側にいる。
未だ独身のこじらせ男子。(おっさんだけど)
アルマ(ヴィッキー・クリープス)
飲食店でウェイトレスをしていた時に、レイノルズに気に入られ恋愛関係に。
完璧な身体に惚れ込まれ、レイノルズのペースに合わせてドレス作りに協力させられる。
そんな自己中なレイノルズに不満が溜まり、ある日恐ろしいことをしてしまう。
シリル(レスリー・マンヴィル)
レイノルズの姉。
早くに両親が亡くなっているので、レイノルズにとっては母親的な存在。
どこに行くにも一緒に行動している。
この映画について
「ファントム・スレッド」の脚本・監督を務めたのは、ポール・トーマス・アンダーソン監督。
映画ファンの中ではPTAと略すようですね・・・(^_^;)
私、監督とか詳しくないので、この映画を観る前にレビューサイトを見た時に、PTAって言葉が沢山出てきていたので学校のPTAの話なのかとマジで思いましたw
彼の作品はこれまでに観たことがないんですが、過去作品を観てみると「マグノリア」しかわからなかった😱
とはいえ、このPTA監督は、世界三大映画祭であるカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ベネツィア国際映画祭すべてにおいて監督賞を受賞したすばらしい監督なんですよね!
昨年のアカデミー賞でも、監督賞や作品賞など6部門にノミネートされ、見事に衣装デザイン賞を受賞しています👏
主役を演じたダニエル・デイ=ルイス氏は、この作品の出演を最後に俳優業を引退すると発表しているみたいですね。
観た感想
me
してやったりと思ってしまう不思議さ。
これ、面白かったですー!
観る人によっては(特に男性)ホラー並に怖いと思うでしょうね。笑
でも、長年結婚生活を続けてきた女性が観たら、アルマによくやった!と言ってあげたくなるでしょう。
主人公のレイノルズは、職人ということもあってかなりのクセがある人物なんですが、アルマに出会ったことで乱されていく姿がとても快感でしたw
そしてラストがまた面白くて、こういう愛もあるんだなぁと不思議な気持ちになりましたねー。
究極のこじらせ男子
働く姿はかっこいいんだけどねぇ・・・
「ファントム・スレッド」を観ていて私が一番イラついたのはレイノルズです。
彼は、天才的な才能を持つ仕立て人なんですが、結構いい年なのに未だ独身。
基本的に自分が中心じゃないといけないのでかなりのわがままなんですよね。
職人さんって結構変わり者が多いって言いますが、ほんとその通り。
簡単にいうと、こじらせ男子なんです。(おっさんだけどな)
そして、いつでもどこでもお姉さんのシリルが付いてくるんですよ・・・。
お姉さんも独身。
女性ならわかりますよね?簡単に言うと小姑です。
すごい嫌ですよねwww
両親が早くに亡くなっていて、レイノルズは未だに大好きだった母親のことが忘れられないんですよね。
かなりのマザコン・・・それもまた厄介。。。
だから代わりにお姉さんに依存しているんでしょうかね。
まぁ、仕事をする上での一番の理解者でもあるんですが。
そんなレイノルズなんですが・・・実は私の父にそっくりなんですよ・・・😱
私の父も職人で、自分の手で一から会社を作り上げてきた人で、かなりの仕事人間です。
仕事をしている父だけは尊敬できるんですが、家庭のことは一切しないし、自分の洋服すら出したことがない・・・父親としては最低。本当に自分勝手で頑固の変わり者です。
おまけに6人兄弟の末っ子でお姉さんが4人もいるという・・・
その中の1人が父を溺愛していて、母と交際していた時は部屋を掃除しに来ていたそうです・・。
母は昔、小姑たちに嫌がらせされてめちゃくちゃ苦労していました😅
なのでこの映画を観ていると、父を観ているようで本当にイライラしましたねー。
アルマと口論になっているシーンなんて、本当にそっくり。
ありんこ並に気が小さいので、口では吠えるんですよね。
でも、病気になると死人のように大人しくなるんですよw
1人で病院にも行けないレベルw
本当に手に負えない面倒な人間ですよ。。
なので、アルマがしたことに関しては、個人的にはイライラを解消させてもらえてスッキリしましたねw
アルマが見つけた快感
パンにガリガリ音を立ててバターを塗る、これが最高にうまいんだわ。
レイノルズに出会って恋に落ちたアルマは、簡単にいうとごく普通の女性。
対するレイノルズはお城のような家に住んでいる有名な職人さんだし、ちょっとした格差があるんですよね。
そして自分ルールに従ってもらえないと気分を悪くしてしまうレイノルズと一緒に過ごすことはとても大変なんです。
朝食の時に、パンに音を立ててバターを塗っただけで怒り出すレイノルズ。
驚かせようと内緒で夕食を作って待っていたら子供みたいに拗ねだすレイノルズ・・・。
最初は我慢して合わせようとしていたアルマですが、さすがに限界がきてしまい口論になってしまいます。
でもアルマは、そんなレイノルズを唯一自分の思い通りにできる瞬間があることを発見してしまうんですよ。
それは、レイノルズが体調を崩して弱っている時。
レイノルズは、四六時中仕事のことばかり考えていてかなりのやり手なんですが、ある日突然疲れが出て寝込んでしまうんですね。
もともと口では吠えているレイノルズですが、本当はかなりの小心者なので、寝込んでしまっただけでアルマがいないと生きていけないってくらいに弱ってしまうんですよw
その時はとても素直で子供のようなので、アルマもレイノルズの側にいてあげたいって愛おしくなるんですね。
そんなある種の快感を知ってしまったアルマは、限界がきてしまった時に遂にある行動に出てしまいます。
愛にはちょっとのスパイスが必要(ネタバレあり)
お腹痛いよぉ。僕、アルマがいないと生きていけないよぉ。
さて、レイノルズの自分勝手さに限界を感じてしまったアルマは、遂にあることを実行します。
ある日、森の中に食事で調理するためのキノコを採りに行っていた時のこと。
そこでアルマは、毒キノコが生えているのを知ります。
レイノルズが体が弱った時だけ素直で優しくなることに気づいたアルマは、我慢の限界に達した時にひらめくんですよ。
毒を飲ませて寝込ませてしまおう。と
me
ナイスアイディア!!
これには一瞬ビックリしましたが、その反面、こういうわがままには丁度いいかもしれないなとも思ってしまった私ですw(自分が怖い)
そして本当に紅茶に混ぜて飲ませてしまったんです😱
それを飲んだレイノルズは吐き気や熱によりダウンし、その弱った姿を見たアルマは待ってましたと言わんばかりに付きっきりで看病をします。
でも、そこでお姉さんが勝手にお医者様を呼んでしまうんですよー😱
me
果たしてどうなってしまうのか・・・。
そしてそれから迎える究極のラストは、想像を超えたものになっていました。
レイノルズがどんどんアルマに振り回されていく姿は、観ていてニヤニヤしちゃいましたねー。
これを愛と言っていいのか、それとも狂気と言うべきなのか・・・
愛と狂気って紙一重ですが、本人たちがそれでいいならそういう愛の形もあるということでしょうね。
愛にはちょっとした刺激が必要でも、こんな方法もあるんだなと勉強になりましたwww(バレたら犯罪レベル)
個人評価は?
てっきりドロドロ系の内容かと思っていたんですが、ちょっとコメディっぽくもなっていてなかなか観たことがない感じの映画でした!
結婚相手と長年一緒にいるには、お互いが自分との違いを認め合って受け入れながら過ごすことが大事だよなぁと思った反面、こんな相手と一緒に生活していたらアルマみたいなことをしてやりたくもなるよなぁとも思った次第でございますw
男の人は女ってこえぇ!!って思うかもしれませんが、奥さんなんて長年いたらみんなこんな感じですからねw
よく覚えておいてくださいw
me
これめっちゃ面白そうじゃないっスか!
ネタバレ読んでしまったので、Netflix配信まで待ちますが、観たいっス!
男性が女性を…じゃなくて逆なんですね~。
これは期待できそう!
めっちゃおもしろかったですよー!
女が男を怖い方法で自分のペースに引き込んじゃうんです。笑
ぜひ、男性の意見も聞きたいです(^ ^)
この映画、見ようと思いながら後回しになってます(^-^;
気になってネタバレまで読んじゃいましたけど、そんな内容だったのか(゚o゚;
…最終的に、強いのは女だと思います…me too運動なんていらないような(^-^;)
私も、こんな映画だとは思ってもいなかったので、ビックリしました!
そうなんですよ。。何だかんだ言っても女の方が一歩上手だし、ずる賢いところもあるし、勝つのは女だと思います。笑
me too運動、私もあまり好きじゃないのでいらないと思います(^_^;)