今日は、
「死の谷間」
のネタバレあり感想を書いていこうと思います!
最後に原題についての追記もありますので、ぜひ最後までお読みください!
この記事には、核心には触れませんがネタバレを含みます。
気になる人は目次をご利用ください!
予告動画
あらすじ
核汚染によって壊滅状態になってしまった世界に唯一、汚染を免れた谷があった。
その谷でたった1人で生活しているアン(マーゴット・ロビー)と相棒の愛犬ファロ。
かつては家族で暮らしていたが、生存者を探しに出て行ったきり戻らず、長い間孤独の中生活してきたのだ。
生存者は自分だけなのかもしれないという恐怖の中、突然1人の男に出会う。
ジョン(キウェテル・イジョフォー)と名乗る男は、科学者で安全な場所を求めて旅をしてきたと言うのだ。
共に生活をしていくうちに、2人の関係は友情から愛情へと変わりつつあった。
そんな時、もう1人の男ケイレブ(クリス・パイン)が現れる。
美しく、どこかミステリアスな雰囲気のケイレブだが、彼が現れたことでアンとジョンの関係がどんどんと変わり始める。
主な登場人物
アン(マーゴット・ロビー)
核汚染を免れた谷で相棒の愛犬ファロと生活をしている。
父が牧師だったため強い信仰心を持ち、それが心の支えになっている。
ジョン(キウェテル・イジョフォー)
アンが暮らす谷に避難してきた科学者。
持病を患っており、毎日注射を打たなければならない。
汚染された水に触れてしまい、体調を崩してしまうがアンの懸命な看病で回復する。
ケイレブ(クリス・パイン)
アンとジョンが生活を共にしている時に現れる男。
若くて美しいが、ミステリアスな雰囲気もありとても怪しい。
被曝をしているため、アンの家に2、3日泊めてもらうことになるが・・・
作品について
「死の谷間」の原作は、ロバート・C・オブライエンの「死の影の谷間」。
それをクレイグ・ゾベル監督により映画化され、原作では登場人物2人の設定を、脚本家によって3人に脚色されました。
また、この映画の制作総指揮をゲイリー・ロス氏が務めています。
「オーシャンズ8」の監督も務めていますよ😀
アメリカで公開されたのは2015年。
日本には3年遅れでの公開です。遅い!!!
映画化が決定した当初は、アン役にアマンダ・サイフリッドを起用する予定だったけど、都合によってマーゴット・ロビーに変更されたそう。
個人的にはそれで大正解!!
物語の舞台は、戦争か事故により起きた核汚染により、壊滅状態になってしまった世界。
そんな世界の中に唯一、核汚染から免れた谷が存在していて、アンと愛犬ファロが生活をしているところにもう1人の生存者、ジョンが現れます。
ジャンルはSF映画なんですが、まったくSF感はないですよ。
どう考えてもヒューマンドラマだと思う。。
原題は 「Z for Zachariah」。
原題の意味もちょっとよくわからないので、意味を知った時はなるほどなぁ!と思いましたよ!
記事の最後に追記がありますので読んでみてね!
観た感想
me
クリス・パインがイケメンすぎてご馳走様でしたわー。
これは観る人によっては、
「で、なに?」
っていう反応で終わってしまいそうな内容なんですが、好きな人は好きなんじゃないかなー。
私はこういうの結構好きです。
ラストがはっきり描かれず、めちゃくちゃ意味深な終わり方なので、観た人と語り合いたくなる作品ですよ。
me
設定にツッコンではダメ!
戦争か事故によって核に汚染された世界・・・
設定がありえないし、ツッコミどころがあるけどそういうのも面白いよねー。
でも、いちいちツッコンでたらダメよ。物語なんだから。
てかね、アンが住んでいる谷っていうのが、
にしか見えなかったんですよ。笑
その谷の外に出るときは、防護服とマスクを着用しているし、汚染された水に触ってしまうと大変なことになるし。
観ながら1人で、「姫さまぁぁぁ!!」とか思いながら観てましたwww
まぁ、設定が核に汚染された世界なので、それくらいの装備をしないと被曝してしまいますからね。
でもまぁ・・・
核汚染から免れた谷って普通に考えてありえないよね・・・笑(そこツッコマない)
原作では核戦争が原因だと書いてあるみたいですが、映画の中では原因は詳しく描かれていません。
観た人のコメントには、詳しく知りたかったっていう人が結構いたけど、特に必要ないと感じたけどなぁ。
現代版アダムとイブ(ネタバレあり)
ねえ!後ろ!!ジョンが見てるから!!
そんな風の谷・・・あ、違う、核汚染を免れた谷に1人で暮らしているアン。
愛犬のファロとの長い孤独の中に現れたのがジョンなんです。
汚染された滝壺に入ったことで体調が悪化してしまったジョンを、アンは懸命に看病し一緒に暮らして行くことになります。
コテコテの信仰者のアンに対して、無宗教であるジョン。
考え方のズレや、時々見え隠れする相手の嫌な一面もあるけれども、少しずつ距離を縮めて行く2人・・・
やっぱりさー、世界中にたった2人しか人間がいないかもしれないってなると、この人とでいいやってなるんでしょうね、きっと。
だって、この人しかいないんだもんね
でも、そんな時に現れちゃうんですよ・・・
イケメンが。
世間知らずで男もよく知らないアンは、怪しいと思いながらもケイレブを泊めてあげようとするんだけれど、それをよく思わないのがジョンなんですよ。
そりゃ当たり前だよね。
だってイケメンなんだよ?イケメン!!笑 (そこかよ
しかも、ケイレブも信仰者なんだよ。
さらには、アンとケイレブが白人に対してジョンは黒人という人種問題・・・
ジョンからしたら、自分よりもケイレブのほうがお似合いだって思うよね。
聖書の中に出てくるアダムとイブだったら、2人だけだったしこんな細かいところは気にせずいけたんだろうけど、宗教や人種差別などを絡めてくるところが現代版アダムとイブだなぁと思いましたね。
そして思ったのが、アダムとイブの設定にした場合、アダムはジョンとケイレブどっちだったんだろう?って。
キリスト教ではイブはアダムを誘惑する女として描かれているみたいなんだけど、アンの行動はまさにイブそのものって感じでした。
アンの行動を見ると、アダムはジョンだったのかなって思いましたね。
最初は、ケイレブがアダムかなと思っていたんですが、最後に残った2人を考えるとジョンがアダムなのかなぁと。
ケイレブは、アダムとイブに登場する蛇の役割で、うまい嘘をついて近づいてきた感じなのかなと。
でもまぁ、アダムとイブは特に考えないとしても、世界中に3人しか人間がいないとなると、こんなにもうまくいかないもんなんだなぁ。。
生きるか死ぬかの世界だから、そういう窮地に立たされた時って人は子孫を残そうとするらしいですよ。
そういう本能的な部分が見え隠れしていて、非常におもしろかったです!
意味深なラスト(ネタバレあり)
ケイレブは一体誰を狙っているの?
アンは1人だけではただ生きていくのに精一杯。
そこへジョンが来たことで、壊れた機材を直してくれたり、2人で協力して畑を作ったり、先のことも考えられるようになっていく・・・
さらにケイレブが加わったことで、2人だけではできなかった家に電気を通すための工事ができるようになったのに、同時に三角関係も進行してしまう・・・
三角関係の結末って、やっぱり1人が不幸になるってことですよね。
この物語も、そんな結末が訪れます。
でもこの物語は、はっきり何があったのか描かれていません。
所々の意味深なシーン、曖昧な時系列を見ていると、アンの行動がとても不自然に感じたんですよね。
個人的な意見ですが、アンって世間知らずで騙されやすい感じなんだけど、結構計算高くてずるい人なのかもしれないなぁ。
生きていくために、うまく男を利用したんじゃないかと読みました。
最終的にあの2人はグルだったのかな・・・?なんてね。
それすら描かれていないので、ラストに関してはいろんな意見がありそうです。
もうね、語りたいです!!!笑
個人評価は?
おもしろかったですよー!
こういうの大好きなので。
地球上には沢山の人がいて、それですらいろんなことがあって生きていくのに大変なのに、たったの3人しかいない世界では、3人しかいないなりの大変さがあるんだなと。
かといって、2人だけでも絶対うまくいかないと思うしね。
人間って面白い生き物ですね。←
どんでん返しとかはないけれど、いろいろ考えながら観ることができると思いますよ!
気になった方はぜひ!
me
追記
コメントをくれた方が、原題の意味を教えてくれました!
滝本さん、ありがとうございます😊
評価4.0来ましたね~この映画は読んで行くうちに絶対観る!と思ったので、飛ばさしてもらいました!
レンタル待ちになりますが、絶対観ます!
レビューサイトだと、3.3くらいなんですが、私は結構気に入りました!
レンタルで観たらラストの部分を語り合いたいです!!笑
Instagramからこちらを読ませて頂きました。
原作に日曜学校でアンがアルファベットを覚えた「聖書の文字の本」は、AはアダムのA、BはベンジャミンのBと始まり、最後の頁でZはザカリアのZとなっている。アンはアダムが最初の人間なら、最後の人間はザカリアに違いないと思いこんでいた。Z for ZachariahのZは最後の人を示す。と書いてあるそうです。
はじめまして!
コメントありがとうございます(^^)
なるほど!原作には詳しく書いてあるんですね。
Z for が特にわからなかったので、教えていただいてスッキリしました!
ありがとうございます(*^_^*)
私も、asamiさんの記事を読んで、あちこち調べてみました(結果、ネタバレもネタバレまで突き詰めちゃったけど(~_~;))
上の方が仰る通り、「A for apple」なら、「AはりんごのA!」みたいな感じです。
Zのザカリアは、ルカ福音書に登場するザカリアですね。
調べていると、アンは、地球最後の男である(と思いこんでる)ジョンが、その”ザカリア”だろうと思っているのだろう、という説が有力でした。
アンがさばけた女なら、「あんたザカリア②ね!」としたかもしれませんが(^^;)
宗教に入れ込む人ほど、一度信じたものが覆されるのを恐れます(私のアメリカ人のキリスト教信者もすごいです…)
ジョン(ヨハネ)とケイレブ(カレブ)が登場するということで、キリスト教の中にヒントがないかと調べましたが、全然わかりませんでした(笑)
(ザカリアがヨハネの父らしいですね)
まだ見てないのに、この映画が気になったのは、ロケ地がNZだったから( *´艸`)
私が住んでたクライストチャーチから少し離れたところで撮影されてますね!
やっぱりNZはきれいだなあ~
なるほど!
やはりそんなかんじなんですね(^^)
ジョンとケイレブは、聖書のヨハネとカレブという人物に例える感じなんですか?
難しいー( ̄◇ ̄;)でも、それを聞いたら更に詳しく知りたくなりました。笑
ニュージーランドの大自然、すごくキレイでしたよ(*^_^*)
ジョン(John)は、ヨハネ(Johannes)から、ケイレブ(Caleb)はそのままカレブ(Caleb)から由来してる名前ですね。
トム(Tom)と名の付く人の正式名称を調べると、トーマス(Thomas)で、使徒トマスから名付けられてます。
欧米人の名前やミドルネームは、キリスト教に由来する聖者や使徒からつけられてます。(キリスト教の場合は)
ストレートに「ヘスースJesús」というラテン系の人いますが、Jesúsは「イエス」のことです。
熱心なキリスト教徒の友人が、息子が生まれた時に、ケイレブと名付けたので、もしかして、登場人物の名前に何か隠されてるのでは?と思ったんです。
今のところ、特に何もわかりませんが(^^;)
へぇ!知らなかったです!
キリスト教の人は使徒とかから名前つけてたんですね!
宗教のことって日本ではあまり理解できないところがあるので、ほんとすごいなぁって思います。
そしてキリスト教の話聞くの面白い!もっと知りたくなります。
この映画は、ジョンとケイレブって名前の登場人物にしている時点で、何かしらキリスト教に絡めているんでしょうね!
なんだか、アンという名前も何か隠れてそうな気がしてきちゃいます( ´∀`)笑
今、アメリカから熱心なキリスト教の友人が来てるんで、この映画に登場する名前に何か宗教的な意味があるか聞いてみました。
友人は、「映画を見てみないとわからないけど、たぶんキリスト教とはあまり関係ないだろう」と言ってました。
おおー!聴いてくれてありがとうございます(*^_^*)
そうなんですね!じゃああまり深く気にしないようにします。笑