さて、今日は本日10月26日公開の映画、「search / サーチ」のネタバレあり感想を書いていきます。
突然連絡が取れなくなった娘を探すために、父親がPCからSNSを利用して手がかりを探していくという、今までにないサスペンス・スリラー映画となっております。
ネタバレを含む項目には注意書きがされております。
気になる人は、目次をご利用くださいね!
予告動画
あらすじ
父親のデビッド(ジョン・チョー)は、PCのFaceTimeやiMessageを使って女子高生の娘マーゴット (ミシェル・ラー)といつも連絡を取り合っていた。
ある日、いつものように連絡を取った後、マーゴットは家にも帰らず行方不明になってしまう。
デビッドは警察に通報し、行方不明事件として捜査をすることに。
捜査を担当するヴィック捜査官(デブラ・メッシング)は、デビッドにマーゴットの交友関係について聞くが、娘の交友関係を全く知らないデビッドは、マーゴットが家に置いていったPCにログインしてみることに。
そこには様々なSNSを利用している、デビッドが知らない娘の姿があった。
主な登場人物
デビッド(ジョン・チョー)
女子高生の娘を持つ父親。
PCで連絡を取り合ったり、思い出を保存したりとPCをよく使っている。
突然行方不明になった娘を必死に探している。
マーゴット(ミシェル・ラー)
デビッドの娘で女子高生。
いつも明るく元気だが、ある日突然行方不明になってしまう。
ピーター(ジョセフ・リー)
デビッドの弟。
デビッドとは仲が良く、よく連絡を取り合っている。
マーゴットの捜査にも協力してくれる。
ヴィック捜査官(デブラ・メッシング)
行方不明のマーゴットの捜査に任命された捜査官。
デビッドとも協力しながら手がかりを見つけてくれる。
作品について
「search / サーチ」の監督を務めたのは、アニーシュ・チャガンティ監督です。
まだ27歳という若さですが、監督が23歳の時にGoogle Glassだけで撮影された2分半の短編映画「Seeds」が、YouTubeで24時間の間に100万回以上再生され話題になりました。
今作「search / サーチ」は、監督にとって劇場での映画監督デビュー作品であり、2018年サンダンス映画祭ではプレミア上映され、観客賞を受賞しています。
先月日本で公開された映画、「クレイジー・リッチ!」。
ホワイトウォッシングが当たり前になっているハリウッド作品の中で、主要キャストにアジア系の俳優のみを起用したことで話題になり全米で大ヒットしましたよね。
そこで監督は、今回の「search / サーチ」で主役のデビッドを演じたジョン・チョーもアジア系の俳優ということで、この流れに乗るために無料上映会を開催したそうですよ。
最近の映画だと、SNSの画面で展開するホラー映画として「アンフレンデッド」がありますが、この作品で製作を務めたティムール・ベクマンベトフ氏が、「search / サーチ」でも製作に関わっているようです。
観た感想
me
一緒に住んでいて、外出しているときはいつも連絡を取り合っていた娘が突然行方不明に!
手がかりは娘が使っているPCしかない!
PCにログインすると、自分の前では見せない娘の裏の顔が見えてきてパパショック😱
そしてSNSを利用している人なら誰もが共感できるシーンや怖さもあって、SNSが生活の一部になっている今の時代にピッタリの作品でした。
二転三転するストーリが続いてからの終盤の展開は、きっと予測不可能じゃないかなー。
序盤で泣きそうになる(ネタバレあり)
「search / サーチ」は、ストーリーの最初から最後までずっとPC画面で展開されていくんですが、序盤はPCを買って繋いだ時から現在に至るまでを思い出形式で流していくんですよ。
それがなかなか感動的で泣きそうになりました。
デビッドは、妻のパメラとまだ幼いマーゴット3人で幸せに暮らす様子を動画に撮って残しています。
しかし、しばらくしてパメラに癌が見つかります。
一時は良くなったんですが再発し、とうとう帰らぬ人になってしまいました・・・。
それからは動画を撮影することもなくなり、デビッドはマーゴットとのコミュニケーションもうまく取れなくなっているという現状へと変わっていきます。
母親を亡くした娘と、娘とどうコミュニケーションをとるべきか悩む父親の姿がうまく表現されていました。
このような背景を描くことで、マーゴットの精神状態がだんだんと見えてくるようなストーリーに仕上がっていたと思います。
SNSあるあるネタ満載
娘があんなことやこんなことをしているなんて・・・
行方不明になったマーゴットを探す手がかりは、マーゴットが使っているPCにログインし、彼女の交友関係を調べること。
デビッドはPCを起動し、FacebookやInstagram、TumblrなどのSNSにログインしていきます。
そこにはマーゴットが交流している同じ学校の友達やSNSで知り合った友達などが登録されていて、デビッドはその中から何人かに連絡しマーゴットを探していくんです。
そこで見えてきたのは、SNSに登録している“友達”。
実際あまり仲が良くなくても友達登録していることってよくありますよね。
そしてSNSで知り合った人に関しても、本当はどんな人物なのかわからないけど交流していたり・・・
ぶっちゃけ会ったこともないとなると、友達と言っていいかどうかわからない関係なんですよね。
そんな奴らですが、マーゴットの行方不明がニュースで流れるようになってからの、”友達”としての反応がまさにあるあるでした。
行方不明事件を利用して、みんなに注目されたいがために嘘の発言をしたり、同情しているふりをしたり・・・みんな自分のことしか考えていない人ばかり。
TwitterやInstagramをやっていれば誰もが目にしたことがあるコメントに、こんなやついるよなー!って共感すること間違いなしです。
子供を育てる大変さ
パパしつこいっつーの
女も男も、16歳くらいの年頃になってくると親に反抗したり、自分がしていることを知られたくない気持ちって出てきますよね。
とにかく干渉されたくない。
子供の部分と大人の部分が混ざってきて難しい年頃になっていくので、親はとても苦労する時期じゃないかなと思います。
うちの子は隠れて変なことをしているかもしれない・・・
うちの子に限ってそんなことしているわけない・・・
など、親が見えないところで子供が何をしているのか心配になることもしばしば。
この映画では、そんな年頃の女の子と父親との関係性がうまく表現されていました。
親がいくら仲が良いと思っていても子供からしたらただ鬱陶しいだけかもしれないし、真面目な子だと思っていても実際は裏で犯罪を犯しているかもしれないし。
親が子供のことを100%理解することってとても難しいことだと思います。
もしかしたら子供のSOSにだって気づけていないかもしれないですもんね・・・。
スマホやSNSが身近にあるこのご時世だからこそ、子供との向き合い方をもう一度考え直した方がいいのかもしれません。
予測できなかったラスト(ネタバレあり)
これで終わりかと思っていたのに・・・
マーゴットを探していくうちに、事件に関与している人物がSNSやiMessageなどから浮かんできます。
デビッドの弟と頻繁に会っていたことが発覚したり、SNSで知り合った年上の女の子が怪しい行動をとっていたり、かと思いきや全く知らない人が自分がやったと自白してきたり・・・絶対こいつだと思っていても、話が二転三転するのでなかなか予測ができません。
解決したと思いきや、さらなる人物が登場した時は驚きましたよー!
お前かよーーーー!!
ってなりましたw
この予測できないラストは、ぜひ実際に観ていただきたいですね。
個人評価は?
なかなか面白かったですし、新しい体験ができたなという感じでした!
ぜひ劇場で観ていただきたいですが、レンタルしてPCで観てみると、実際に自分も参加しているような気持ちになれていいかもしれません。
昔のWindowsの音や、Skypeの着信音、Macの起動音など、当時使っていたPCの音がとても懐かしく感じられますよ。
とりあえず、お父さんPC依存症ですか?ってくらい使いすぎwww
me
うわ~めっちゃ面白そうじゃないっスか!
間違いなく僕好みの作品ですね。
最近映画館行ってないからなあ‥
と思い映画館を調べたらやってなかった
このブログ読んで満足とします(^-^;
面白かったですよー♪( ´θ`)ノ
いごっそうさん、絶対気に入りますよ!
この映画、意外とやってなくて、私も隣の県まで行きました(T_T)
SNSで知らない人と繋がりを持つのは危ないけど、SNSがらみの犯罪なら、どこかにテキストなり、画像なり、なにか証拠が残るわけですよね。一旦ダウンロードされてしまえば、遠隔からの消去は不可能ですよね。
昔は電話だけだったので、通話記録しかたどれませんでした(^^;) 意図して録音しない限り、通話内容は誰にもわからなかったわけです。
そう考えれば、SNSは、犯人の証拠が残りやすいツールでもあるような。
昔のサスペンスもので、「そのネガを渡せ!!」と言ってた頃が懐かしいですね(笑)
そうなんですよね。
事件の現場にいた人が動画撮ってSNSにアップしたりして、それが証拠になったりもしますしね!
使い方次第ではとても便利なツールですよね。
確かに、昔は電話だけでしたもんねー(^_^;)
そのセリフ懐かしいです。笑