今日ご紹介する映画は、
「ウインド・リバー」
です!!
もうねー、この日を待ってたよ😭
近くで数日間上映されていたのを逃してから、レンタル開始されるのを今や今やと待っておりました。
まさか、今年中にレンタル開始されるなんて本当に嬉しい!!
ってことで、早速ですがネタバレありの感想を書いていこうと思いまーす!
ネタバレが気になる方は、目次をご利用くださいね!
予告動画
あらすじ
アメリカのワイオミング州にあるウインド・リバーネイティウブアメリカン保留地で、少女の遺体が発見される。
遺体の第一発見者は、アメリカの野生生物局のハンター、コリー・ランバート(ジェレミー・レナー)。
そして遺体の少女は、コリーの娘の親友ナタリー・ハンソン(ケルシー・アスビル)であった。
殺人事件の可能性が高いためFBIに連絡をするが、吹雪の中遅れて到着したのは新人女性捜査官のジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)1人だけだった。
現地のことを全く知らずに薄着で来てしまったことや、遺体の状況に不可解なことが多いことに戸惑うジェーンは、現地のことをよく知っているコリーに捜査の協力を依頼。
極限の地で実際に起きている恐ろしい実態を目の当たりにすることになる。
主な登場人物
コリー・ランバート(ジェレミー・レナー)
アメリカのワイオミング州にあるウインド・リバー保留地で暮らしている白人男性。
野生生物局のハンターで、野生動物の保護管理を行っている。
遺体となって発見された少女の第一発見者。
ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)
FBIの新人捜査官。
今回の事件で現地に派遣されてくる。
現地のことを全く知らずに来たため、捜査がうまく進まずコリーに捜査の協力を依頼する。
ベン(グラハム・グリーン)
先住民によって選ばれた部族警察長。
コリーたちと一緒に捜査に同行している。
ナタリー・ハンソン(ケルシー・アスビル)
遺体となって発見されたネイティブアメリカンの少女。
コリーの娘の親友だった。
マーティン・ハンソン(ギル・バーミンガム)
ウインド・リバー保留地に住むネイティブアメリカン。
ナタリーの父親で、コリーとも仲がいい。
作品について
「ウインド・リバー」の監督と脚本を手がけたのは、テイラー・シェリダン監督。
これまでに、「ボーターライン」やnetflixオリジナル映画の「最後の追跡」の脚本を手がけていて脚光を浴びてきました。
「ウインド・リバー」は、監督デビュー作だそうで、この三作品すべてが現代アメリカの闇を描いたものとなっています。
観た感想
me
ネイティブアメリカンのことや、失踪者の数の多さなど、ほとんど知らなかったので、こんなことが実際に起きていてしかも野放し状態なのかと思うと、被害者と同じ女性として怒りがこみ上げてきました。
極限の地で人間が生活するとどうなるのか、とても怖かったです。
ちょっと前にハマったnetflixオリジナル映画、「ホールド・ザ・ダーク」にも似ていました!
少女はなぜ死んだのか?(ネタバレあり)
遺体となって見つかった少女ナタリーは、コリーの娘の親友でした。
彼女が見つかった場所は、周りに家も何もなくただ雪が降り積もり、夜にはマイナス30度にもなるような極寒の地でした。
足跡や遺体の状況を見たコリーは、ナタリーはどこかから裸足で走ってきて、マイナス30度の外気を直接吸い込み、肺が破裂してしまったことが死因ではないかと言います。
その後の監察医による検死の結果も、コリーが言ったことと同じで死因は肺出血ということになりました。
乱暴された形跡もあることから、何者かにレイプされ外に逃げ出し死んでしまったのです。
しかし、あくまで死因は肺出血ということで他殺にはできないんですよ。
そうなると、ジェーンはルール上FBIからの応援チームを呼ぶことができなくなってしまうんです。
なので、ジェーンは単独で捜査することになり、捜査の難航によりコリーに協力を頼むことになります。
アメリカの警察ってすごく複雑でわかりにくいので、このような事態になってしまうこともあるんだなと驚きました。
そして実は、コリーの娘も3年前にナタリーと同じように遠く離れた場所で遺体となって発見されているんです・・・。
なぜ少女ばかりが狙われるのか・・・
それは、極限の地に追いやられ、精神状態もきちんと保つことができなくなっている原住民の性のはけ口となっていたからなんです・・・。
映画を観ていくうちに恐ろしい現状を目の当たりにすることでしょう。
先住民保留地の闇(ネタバレあり)
「ウインド・リバー」は、先住民保留地で実際に起きている事件を映画化しています。
FBIから派遣された新人捜査官のジェーン。
彼女が現地に到着した時の服装は薄着で、マイナス何十度にもなるこの場所には場違いな格好でした。
しかも、派遣されたのは新人のジェーンたった1人。
コリーや部族警察長のベン、そしてナタリーの父親マーティンも、この対応には呆れた様子で見ていました。
ジェーンは、ウインド・リバー保留地のことを全く知らなかったのです。
もちろん、私も知りませんでした。
なのでこの映画は、ジェーンと同じ目線で先住民保留地の実態を知ることができます。
まず、先住民保留地がどんな場所なのか・・・。
もともとアメリカ大陸の先住民であるネイティブアメリカンが、大陸に渡ってきた白人たちに攻められ、住みにくい場所に追いやられてしまったということ。
それが先住民保留地としていろんな場所にあるというわけです。
なんていうか・・・差別ですよね。
歴史は詳しくないので偉そうに言えないですが、先住民に対する扱いが酷すぎると思いました。
ウインド・リバー保留地は、上でも書きましたが夜になるとマイナス30度にもなるような極寒の地。
娯楽施設などあるわけもなく、いるのはピューマなどの野生動物たち・・・。
仕事もない、楽しみもない、すべてを奪われてしまった先住民たちは、精神を病んだりドラッグや犯罪に手を染めていくんです。
特に深刻な問題になっているのが、少女の失踪者の数の多さ。
映画のように、レイプされ殺されてしまう少女たちがすごく多いんです・・・。
しかも、失踪者の数もどれほどいるのかも集計すらせず、この問題は野放し状態になっているんですって・・・。
ずさんというか、ネイティブアメリカンだからそうしているのか、一体何なんでしょうね・・・。
そしてびっくりしたのが、保留地はものすごく広く二万人以上の先住民が暮らしているのに、警察官はたったの6人しかいないということ。
しかも先住民による投票で選ばれた人たちなんです。
警察なんだけど、ちゃんとした警察なのか?って思ってしまう(^_^;)
こんなに犯罪が多発しているのに警察がいないってなると、先住民たちはライフルや拳銃などを普通に持っているんです。
野生動物の狩りをするかのように、”何人仕留めた?”と平気で言いながら撃ってくる異常な精神状態・・・。
自然がとてつもなく猛威を振るい、自分の身は自分で守らなければ生きていくこともできない・・・人はそんな厳しい環境に置かれてしまうと、こんなにも崩れていってしまうんですね・・・。
自分は女なので気持ちがわからないんですが、男の人ってなんで極限状態に陥ると性犯罪などを犯してしまうのか不思議でなりません。
やはり、生きるか死ぬかの環境になると、子孫を残そうとするからなのかな・・・
個人評価は?
この映画を観て、アメリカの闇をまた1つ知ることができました。
先住民との問題が根深く今でも深刻なこと、また先住民女性は失踪者の数に含まれていないという事実に憤りを感じました。
なぜアメリカはこのような状態を続けているのか、すごく納得がいきません。
せめて、この映画をたくさんの人に観てもらい、現状を知ってもらいたいと思いました。
とても重い内容ですが、気になった人は是非観てみてください!
me
おお~レンタル開始になったんですね!
すいません、これは絶対観るので記事は僕も記事を書いてから全部読みます。
評価4.2というのはかなり期待が膨らみます(^^♪
はい!レンタル開始になりましたー!
これは絶対観たほうがいいですよ(^ ^)
いごっそうさんの感想も楽しみにしています!
「ウィンドリバー」は、長崎市まで交通費を使っても見に行く価値がありました。とてもいい映画でした。先住民たちが抱える問題をきちんと描きながら、サスペンスものとして見ごたえがありますね。
ジェレミー・レナーの落ち着いた演技がとても良かったです。
映画を見てる間、ずっと心が痛みましたが、ラストの展開で少しだけスッキリしました。裁判になっても、犯人は釈放されるかもしれないですよね。原住民に市民権が無いみたいに感じましたよ。
この映画のストーリーとつなげれば、ホールドザダークでチーオンが銃乱射した意味がわかるんですが。。うーん、きっと同じ理由でしょうね。。
私は寒い所が苦手なんで、映画でも、見てるだけで凍えそうでした。。
そうですね!
私も見逃した後、隣県でやっていた時にちゃんと行っておけばよかったと後悔しています・・・(>_<) ジェレミー・レナーかっこよかったですー! 冷静に行動できる人って感じで。 本当に心が痛みましたね・・・。 先住民の方達って、なんであんな扱いをされないといけないんだろう・・・ アメリカは沢山の人種が集まっているので、歴史上いろいろあったのかもしれないですが、白人が絡むと絶対差別が起きますね・・・ ホールド・ザ・ダークもですが、ほんと寒そうでしたねー((((;゚Д゚))))
めっちゃ良い映画でしたね!
ジェレミー・レナ―の演技が最高でした。
しかし・・同じアメリカでも違うんですね。
この映画の監督はアメリカ社会の闇を描くので次回作も楽しみです。
ジェレミーの演技、落ち着いた中に娘を思って悲しむ表情を見せるところがすごく良かったです(T_T)
ボーダーラインもそうですが、アメリカの闇ってすごく深いですね。。
私もこの監督の次回作には期待しています!
こんなことが起きるなんて の後に「すごくおもしろかった。」って言葉のチョイスどうなんだ?
「見ごたえがあった」ならわかるけど。昔、ニュースで「CMの後は○○事故の詳細です。お楽しみに」と言ってしまったアナウンサーがいたけど それを連想してしまった。
コメントありがとうございます。
確かにそうですね。
内容的に、面白いと書くのは違うかもしれないですね。
表現の仕方に語弊があり申し訳ございませんでした。