今日ご紹介する映画はこちら。
「ウィッシュ・ルーム」
ニューヨークから田舎の一軒家に引っ越してきた夫婦が、その家で何でも手に入れることができるという不思議な部屋を発見するというお話です!
何でも手に入りウハウハだった夫婦がある日とんでもないモノを手に入れてから、物語はゾッとするラストへと向かっていきます。
それではネタバレありの感想を書いていこうと思います。
ネタバレが気になる方は、目次をご利用ください
予告動画
日本版がなかったので海外版です。
あらすじ
ニューヨークから田舎の古びた一軒家に引っ越してきたマット(ケヴィン・ヤンセンス)とケイト(オルガ・キュリレンコ)は、ある日壁紙の中に隠されていた部屋を発見する。
真っ暗で何もない不気味な部屋だが、実はその部屋は欲しいものを口にするだけで手に入れることができる不思議な部屋であった。
それを知ったマットとケイトは、お金や宝石などありとあらゆる物を手に入れ贅沢三昧な暮らしをするが、欲望は次第にエスカレートしていきとんでもないモノを手に入れてしまう・・・
主な登場人物
ケイト(オルガ・キュリレンコ)
芸術家であるマットの妻。
専業主婦をしながら時々翻訳の仕事の依頼がくるが、稼げる仕事がしたいと思っている。
マット(ケヴィン・ヤンセンス)
ケイトの夫で芸術家。
新居の片付けをしている時に、壁紙の中から不思議な部屋を見つけてしまう。
映画について
原題は「The Room」。
監督は、クリスチャン・ヴォルクマンです。
2019年にベルギーで上映されましたが、日本では劇場未公開でありDVDでのみの公開になります。
ケイトを演じるオルガ・キュリンコは、「007 慰めの報酬」や「オブリビオン」など数々の映画に出演している女優さんですね!
昨年は新型コロナウイルスに感染してしまい、その後完全復帰しているようです。
この映画は、出演者の数も少なく撮影場所もほとんどが部屋の中なので、かなり低予算で作られているんじゃないかなと思います。
観た感想
me
こんな部屋あったら最高じゃん!と思ったのも束の間・・・
それにはやっぱり裏があって、それに気づいた時にはすでに遅いっていうね。
欲は深くなってはいけないよなぁと思わされる映画でした。
B級映画だし最初は大丈夫?って感じだったんだけど、終盤になるにつれてちょっと頭も使うしどうなっちゃうのか気になって意外と面白かったです!
何でも手に入る部屋なのに持ち出せない!?(ネタバレあり)
マットとケイトが引っ越してきた一軒家で見つけた何でも手に入る不思議な部屋。
最初はお金やらお酒やら宝石やら何でも手に入れてウハウハな贅沢三昧をしていた2人だったんですが、マットはあることに気づいてしまいます。
それは、部屋で手に入れた物は家の外に出すと劣化して灰になってしまうということ。
部屋で生み出した沢山のお金や有名な画家の絵も、家の外に出してしまえば数秒で灰になってしまうのです。
それじゃあいくら大量のお金を手に入れたって使えなくて意味がないよね・・・。
ケイトが手に入れてしまったとんでもないモノとは・・・(ネタバレあり)
マットが部屋の仕組みに気づいてしまっている間に、ケイトは取り返しがつかないとんでもないモノを手に入れてしまっていました・・・。
予告動画を観ればわかるのでネタバレという感じではないんだけどね。
実は2人は子供に恵まれず、妊娠しても流産してしまうという悲しい過去があったんですね。
2人に何の問題もないのでマットはまた挑戦しようと思っているんだけど、流産しているケイトはその気になれずに嫌がります。
でも、マットが部屋から手に入れてセッティングしてくれたベビーベッドを見ているうちに欲が沸いてしまい、ケイトは部屋に子供を作らせてしまうんです・・・。
それを知ったマットは、部屋に子供を作らせるなんて理解できず子供を消してもらうよう部屋にお願いしろとケイトに言うんですがお互いにそんなことはできず、ケイトは育てることを決めます。
マットは、部屋が生み出したものが家の外に出るとどうなるのか知ってしまったし、自分の子供だと思えないようで全く関心を持たなくなって引きこもるようになります・・・。
でもね、ちょっと笑っちゃったシーンがあるんだけど、部屋に赤ちゃんを作らせたけど当然ミルクもないから赤ちゃんが夜に泣いちゃうんですよね。
ケイトもまだ授乳ができる身体じゃないみたいで焦ってしまって、部屋にミルクを出してもらうように言ってとマットにお願いするんだけど、ミルクをくれって言ったら哺乳瓶に入った適量のミルクが出てくるんですよ・・・笑
いやいや無理あるでしょーwww
作った状態で適温になってるんだよ?
せめてさー、ミルク缶にしてほしかったわぁ
ジョン・ドゥの正体とは・・・(ネタバレあり)
引っ越してきた家で実は昔殺人事件が起きていたと知ったマットは、気になってネットで調べてみることに。
すると、この家に住んでいた夫婦が身元不明の男に殺されていたことがわかったんです。
身元不明の男の人を英語でジョン・ドゥっていうんですけど、夫婦を殺したその男は未だに身元がわからずジョン・ドゥって呼ばれているんです。
あ、ちなみに身元不明の女性のことはジェーン・ドゥって言います。
この映画で知った人も多いのでは?
マットはどうしてもジョン・ドゥのことが気になって、収容されている施設に会いに行ってきます。
不気味な笑みを浮かべるジョン・ドゥは、この家のことを何でも知っているよう・・・。
まぁ、観ているうちに薄々この人の正体がわかる感じなんですが、このジョン・ドゥさん、実は殺された夫婦が望んで家に作らせた子供だったんです。
ケイトがしたことと同じですね。
部屋が作り出した人間は、家の外に出るとものすごい速さで年をとっていき最後には灰になってしまいます。
それを知った夫婦は、この子を自由にするにはどうしたらいいのか考えて答えを見つけるんです。
それは、創造主が死ぬこと。
母親が望んで作ったのなら母親が死ねば作られた子供は自由の身になれるのです。
でも、夫婦はジョン・ドゥに殺しをさせずに自分たちで死ぬことを決意して実行したようです。
結果的にはジョン・ドゥが犯人扱いされて捕まってしまったけど、創造主が死んだことで家の外にも出られるし自然に年をとることもできるようになったというわけなんですね。
シェーンがとった行動でゾッとするラストへ(ネタバレあり)
部屋が作った子供にシェーンという名前をつけたケイト。
家の外に出すとどうなるか知らない時に散歩へ行こうと外へ出てしまったため、シェーンは数秒で赤ちゃんから少年に成長してしまいます。
シェーンは徐々に知恵もついて自分が外に出られないことに不満を持ち始めるんですが、そんな時に例の部屋を発見し何でも手に入ることを知ってしまうんです。
そこでシェーンは、部屋の中に林を作り外に出られない代わりにここで遊ぼうとするんですが、見つけたマットは子供の想像力を怖がり部屋に入れなくしてしまうんです。
更に、マットに家の外に出られない本当の理由を聞いたシェーンは、自ら家を飛び出し更に成長させて戻ってきます。
そして挙げ句の果てには、マットと瓜二つの状態にまで変身してしまうのです。
me
まぁ、どうやって瓜二つになったのかとか深く考えないようにしよう。
そこからの展開は、え?今一体何が起きているの?状態でした
そしてラストですが、何となくそうなるだろうなとわかっていたんだけど、物語を遡って考えるとめっちゃゾッとするラストなんですよ
ラストのケイトの表情がそれを物語っているのでぜひ観てみてください。
個人評価は?
少々ツッコミどころや無理があったりするんだけど、発想も面白いしラストも良い終わり方だったので個人的には満足でした!
おいしい話には必ず裏があるんだということを改めて感じましたね。
ジャンル的にはファンタジーのようなスリラーのような感じでグロいシーンも出てこないので、グロいのとか怖いのが苦手な人はとても観やすいですよ。
ただ、この家の構造がどうなっているのかとか、出てくる図面のような絵や六角形のことが何も出てこなかったのでそこらへんはちゃんと知りたかったなぁ。
まぁ、おうち時間にぜひ観てみてくださーい
me