今日ご紹介する映画はこちらです!
「サイトレス」
ある日突然襲われ失明してしまったバイオリニストに、更なる恐怖が襲ってくるスリラー映画です。
早速ネタバレありの感想を書いていこうと思います。
以下ネタバレを含む項目がありますので、目次をご利用ください。
予告動画
日本版がなかったので海外版です。
あらすじ
ある日突然何者かに襲われ失明してしまったバイオリニストのエレン(マデライン・ぺッチ)は、世話係としてやってきた介護士のクレイトン(アレクサンダー・コック)に手伝ってもらいながら新しい生活に少しずつ慣れていこうとしていた。
しかし、毎日決まった時間に鳴る警報音や友達とも連絡が取れないことなど、エレンは次第に不審に思うようになる。
主な登場人物
エレン(マデライン・ぺッチ)
有名なバイオリニストだったが、ある日突然何者かに襲われ失明してしまう。
仕事で日本にいる兄が準備してくれた仮住まいのアパートで新しい生活を始めることになる。
クレイトン(アレクサンダー・コック)
介護士。
エレンの新しい生活の世話係にと、エレンの兄が手配したようだ。
ラナ(ディセンバー・エンスミンガー)
エレンの隣の部屋の住人。
いい人そうだがいつも何かに怯えている。
作品について
「サイトレス」は、Netflixにて2020年1月から配信されているスリラー映画です。
監督はクーパー・カール。
この監督が、2017年の短編映画「サイトレス」に基づいて制作したようです。
Netflixで配信されているアメリカのテレビドラマ「リバーデイル」で女王様的な高校生シェリルを演じたマデライン・ぺッチが主演です!
観た感想
me
目が見えない主人公に今何が起きていてこれからどうなってしまうのか、ドキドキしながら観ることができました。
結末的にはちょっと無理ありすぎかなーって思ってしまう内容なんだけど、解釈の仕方を変えてみると何が本当なのかわからなくなるので結構おもしろい作り方だと思いました!
視聴者が観ているのは全て主人公の想像したもの(ネタバレあり)
「サイトレス」は主人公のエレンが失明したところからのシーンが、全てエレンの想像の世界が映し出されているような作りになっています。
なので、刑事さんやクレイトンなど登場人物の容姿も全てエレンが想像した姿なんです。
me
まぁ、想像は自由ですからねw
クレイトンがエレンにインコをプレゼントしてくれたシーンがとても印象的だったんですが、初めは黄色いインコだったのにエレンがクレイトンにインコの色は青だと聞いてからは青いインコに変わったんですよね。
最初は黄色のインコを想像していたけど、本当の色を言われて青に想像し直したわけです。
部屋とかもめっちゃオシャレだったけど、これも全てエレンの想像した部屋ですからね。
ちょっと無理があるオチ(ネタバレあり)
仮住まいのアパートに暮らすことになったエレンは、世話係としてやってきた介護士のクレイトンに助けられながら徐々に新しい生活に慣れていこうとするんですが、その生活を次第に不審に感じるようになっていきます。
友達と全く連絡が取れないこと、1日おきに決まった時間に鳴る車の警報音、隣に住むラナの様子がおかしいことなど・・・
目が見えないエレンには音や触感を頼りにするしかないので、こんなことが起きていたらそりゃ不審に感じるよね
でもこれは全てクレイトンの仕業だったということが後半でわかるんですが、無理があるだろ!とツッコんでしまいました
実はクレイトンは、幼い頃に父親に虐待的なことをされていて3年半も地下室に閉じ込められていたそうで、その時に妹が通気口からエレンの演奏する曲を流してくれたことで耐えることができたんだとか。
なので、エレンのことを命を救ってくれた恩人みたいに思っていて、それがストーカーみたいになって今に至るという流れなんです。
エレンが住んでいる部屋も最初にいた病院も全部が1つの建物の中にあり、決まった時間に流れていた車の警報音もスピーカーから流していた音。
刑事さんやラナの夫、そしてエレンを襲った犯人も実はクレイトンが1人で演じて行動していたというんですよー。
ラナに関してはクレイトンの実の妹であることが判明!
クレイトンのために言いなりになって動いていたようです。
でも、結構無理ありませんか・・・
クレイトン1人で何役もこなしていたわけですが、映画の中にはボイスチェンジャーを使っているようなシーンも映ってないし、声変えてなかったのかな・・・
だとしたら声でわかってしまいますよねー
まぁ、男の人が世話係で来た時点でちょっと怪しいなと思っていたいたけど、まさかそのまま犯人だったとはなぁ・・・。
解釈の仕方を変えてみる(ネタバレあり)
上にも書いたようにクレイトンが犯人でっていうのがこの映画のオチなのかもしれないですが、なんだか無理があるので私はちょっと解釈の仕方を変えてみました。
エレンは突然襲われ失明したことによって精神的にもかなり深い傷を負っています。
寝ている時に夢に出てきてうなされたり、起きている時ですらそのシーンが蘇ってきて泣いてしまったりと、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になっているんです。
しかも遺書書いてベランダから飛び降りちゃうしね・・・かなり重症だと思われます。
襲ってきた犯人が夜中に部屋に侵入してきて襲われたというシーンがありますが、クレイトンがやったとしてはちょっと不自然に感じるし、その時手首を怪我しているんですよね。
それってエレンが自分でやったんじゃないのかなって思ってしまいました。
そう解釈すると、全てがエレンの被害妄想だったような話になってしまいますが、この映画は目の見えないエレンが想像したものを映しているので、そう考えるのもアリなのかなーって思います。(いや、ちょっと無理ある?
個人評価は?
1時間半くらいなのでサクッと観られるし、この先何が起きるのか気になったりもするので結構おもしろかったと思います。
ただ、犯人が出てきてからの話の進み方はあまり好きではないかな・・・。
グロさとかもないから、そういうのが苦手な人でも観やすいと思いますよー!
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