今日は、今年の3月に上映された
「去年の冬、きみと別れ」
の感想を書いていきます。
CMの予告とかで、騙される騙されるしつこいくらいアピールしてきたこの作品。
映画館で観ることができなかったので、早速レンタルしてきました!
騙されたいがために、予告以外何の情報もチェックしていません。笑
早速レビューしていきましょう!
me
この記事にはネタバレになる項目があります。
気になる方は、目次をご利用ください!
予告動画
YouTubeで本作全編ををアップしている人がいてビックリした・・
そのうち消されるだろうが・・・。
あらすじ
フリーライターの耶雲(岩田剛典)は、長年付き合っている交際相手の百合子(山本美月)との結婚を控えていた。
しかし、最後の賭けとして、夢であった自分の本を出版するためにとある天才カメラマン木原坂(斎藤工)の取材を始める。
木原坂は以前、盲目の美人モデルが撮影中に火災に巻き込まれ焼死した事件の容疑者として逮捕され、その後執行猶予がついて釈放されているという謎多きカメラマンだ。
取材を進めていくにつれ、木原坂は不気味な笑みを浮かべながら百合子にまで近づいてこようとする。
この事件には、一体何が隠されているのだろうか・・・
主な登場人物
耶雲恭介(岩田剛典)
フリーライター。
婚約者の百合子との結婚を控えているが、自分の本を出版するという夢のために最後に取材を始める。
以前、盲目のモデルが焼死した事件で容疑者となっていた天才カメラマン・木原坂の真実を探るべく動き出す。
松田百合子(山本美月)
耶雲の婚約者。
もうすぐ結婚を控えているが、取材で忙しい耶雲に相手にされずに不安になっている。
木原坂雄大(斎藤工)
謎多き天才カメラマン。
以前、盲目のモデルを撮影中にスタジオが火災にあい、モデルが焼死した事件の容疑者として逮捕されていた。
撮りたいものに対して何時間でもカメラを撮り続けるという、情熱的な一部がある。
木原坂朱里(浅見れいな)
木原坂の姉。
両親を亡くし、姉弟2人で育ってきたため唯一の肉親である弟を異常なくらいに愛している。
小林良樹(北村一輝)
週刊誌のベテラン編集者。
耶雲が調べている木原坂の真相を書籍化する企画の担当になる。
吉岡亜希子(土村芳)
木原坂の撮影のモデルをしていた。
撮影中にロウソクが倒れ火災に巻き込まれてしまう。
盲目のため逃げることができずに死んでしまう。
映画について
原作は、「教団X」で有名な中村文則氏の「去年の冬、きみと別れ」です。
監督は、瀧本智行監督です。
監督の主な作品には、「樹の海」、「犯人に告ぐ」、「脳男」などがあります。
この映画は、盲目のモデルが焼死した事件の容疑者だった天才カメラマン・木原坂に、フリーライターの耶雲が事件の真相を探るべく取材をしていき、本を完成させるというお話です。
取材を進めていくにつれて驚きの真実が明かされるという、どんでん返し系の純愛サスペンスとなっております。
私は、原作未読での鑑賞です。
観た感想
me
人によってはめっちゃビックリするかも?
予告でしつこいくらいに騙されるって言われていたので、最初からどこに罠があるのか注意しながら観ていました。
そのせいかある程度は予想できてしまったんですが、確かに騙されるよこれ。
なかなか面白かったです!
騙されたいと思う方は、ネタバレではなくても記事を読まずに鑑賞することをおすすめします。
小説のような表現の仕方
物語ははじめに「第二章」と表示されてスタートします。
これは、フリーライターである耶雲が書いた本の中身を映像化しているのかな?と思えるような表現です。
この時点で、「第一章」がネタばらし的な感じで最後に登場するんだなということがわかりました。
実際にその流れで合っていたんだけど、ネタばらしの「第一章」が始まってからは、別の角度から「第二章」、「第三章」が流れるので、二つの小説を観ているような感じで楽しめました。
観ている私たちは、耶雲と一緒に木原坂の謎めいた過去や事件についての真相を知ろうとしているわけなんだけど、その時点で罠にかかっていると言ってもいいかもしれません。
結婚間近で幸せカップル?(どんでん返しへ続くネタバレ)
耶雲と百合子は長年交際しているカップル。
結婚式で出す料理の打ち合わせや、招待状の準備を着々と進めています。
そんなシーンでは、とても幸せそうなカップルなんですが、耶雲が仕事モードになると空気は一変。
結婚する前に最後にどうしても自分の本を出版したいという耶雲は、結婚の話どころじゃなかったんですね。
耶雲は百合子が作ったご飯にも手をつけず、仕事中電話がかかってくると嫌々電話に出る・・・そして、百合子の勤務先のレストランで食事をすれば、大声で喧嘩をする始末・・・。
そのまま見ていると、耶雲の性格の悪さにイライラしますよ。笑
こんな男と結婚しても幸せになれないよ!!って。笑
そんな状態だと、百合子からしたら寂しいし不安ですよね。
案の定、木原坂の目に留まり狙われてしまいます。
木原坂に撮影のモデルになってくれとお願いされた百合子は、即オッケーしちゃうのです。
歪んだ性格の姉弟(どんでん返しへ続くネタバレ)
天才カメラマンである木原坂雄大と、その姉の木原坂朱里。
2人の生い立ちがとても複雑なんですよー。
まず、両親はどちらも亡くなっています。
父親に関しては、2人が10歳くらいの時に何者かに殺されています。
そして、姉弟2人もその時に腹部を刺されているんですよ。
犯人を目撃しているのは姉弟の2人だけ。
他に手がかりが一切見つからなかったため、犯人はいまだに捕まっていません。
そしてさらにすごいのが、2人とも父親から虐待をされていたということ。
雄大は暴力を、そして朱里は性暴力を受けていたみたいですね。。。
そんな生い立ちの中で大人になった2人は、性格がとても歪んでいます。
雄大に関しては、目の前で燃えている人を見て興奮して写真を撮るという異常さ。
そして、人のものを欲しがるんですよね。友達の彼女とかを。
耶雲の婚約者・百合子にも近づきます。
とにかく執着心がとても強いですね・・・。
朱里は、性暴力を受けていることから、性に対しての考え方がおかしいです・・・実際にあるのかはわからないけど、映画でこういうのよくあるな・・・
過去を知っている人物がいる(どんでん返しへ続くネタバレ)
木原坂姉弟が子供の頃、何があったのかを知っている人物がいます。
それが、週刊誌の編集者である小林です。
しかし、木原坂を調べている耶雲にはそのことを隠しているんです。
そして、密かに耶雲の取材を終わらせようとしています。
なぜなら小林は、木原坂姉弟の父親が殺された事件の真相を知っているからなんです!!
小林からしたら、それがバレたらヤバイわけです。
なので、実は影でこそこそ動き回る要注意人物なんですよ。
どんでん返し後のツッコミどころ(ネタバレに関わります)
どんでん返しで騙されるところはとても良かったのですが、ツッコミどころもありましたw
映画を観た人だけ読んでいただければいいかなーと思います。
DNA鑑定しようよ。
初対面で変なドラッグ飲むなよ。
父親殺しの共犯者なのに逮捕されないのかよ。
こんな感じですw
観ながら突っ込んでしまいましたが、話がうまくまとまっていたので目をつぶりました。
普通に考えたら不可能な話なんだけど、仕方ないよね!
個人評価
思いっきり騙されたというわけではないですが、普通に楽しめました!
ポイントとしては、罠をかけているのは誰なのか?というところでしょうか。
また、「去年の冬、きみと別れ」という意味深なタイトルにも注目ですよ。
愛と憎しみは紙一重というか、愛を失った人の心が憎しみに変わる時って怖いのかもなぁと思わされる映画でした!
観ていない方は、ぜひ騙されてみてください!
me
いやいやいやいや、これ面白そうじゃないっすか(゚д゚)!
観たい!Netflix配信待ちになるかもですが、これは是非観ます!
紹介ありがとうございました。
なかなか面白かったですよー!
いごっそうさんは、沢山映画観てるからなかなか騙されないかもしれませんが、ぜひ観てみてください(^.^)
私もだまされてみたいな~
以前バイトに行ったところ、「あの人とあの人は夫婦」「えっ!」「あの人とあの人は付き合ってる」「はっ!?」「あの人たち元夫婦」「なんですとー!」と、すごく驚かされる人間関係の職場でした。
さすがにサスペンス性はなかったんですが、実生活であんなに驚いたところはありません(笑)
人間って、複雑ですね(・∀・)
そのバイト先面白そう!笑
この人とこの人はありえないでしょー!っていう人に限ってなんですよね・・・笑
いい意味で騙されてみたいけど、騙されて傷つくのは嫌ですねー( ゚д゚)